フジテレビ系「笑っていいとも!」の後番組「バイキング」で、孤軍奮闘しているお笑いコンビ、サンドウィッチマンに注目が集まっている。担当コーナーでは平日昼のイメージを一新するハプニング続きの展開。本人たちの本音は?
富澤たけし(40)と伊達みきお(39)の実力派コンビを「大好き。サンドウィッチマンが頑張っている」と絶賛したのはフジテレビの亀山千広社長(57)。4月の定例会見でサンドにエールを送った。
サンドが担当するのは月曜日の地引き網コーナー。日本各地の海岸に出向き、地元の人たちをイジりながら地引き網で獲れた新鮮な魚介類を使い、それをカリスマ料理研究家が5分で料理する。初回から、目当ての魚が獲れない、現地の人が演奏する太鼓で音声が聞こえないなど生放送ならではのハプニングが続出し、それが笑いを引き出している。4週目からはコーナー名にサンドの冠までついた。
4月28日の鹿児島県日置市・江口浜からの中継はまさにカオス。なぜかチアリーディングが披露され、浜辺では古流剣術家と空手家がガチンコで戦う予想外の展開。魚は獲れず、用意した材料でしのぎ、調理された魚は明らかに生。エンディングはサンドの2人と海岸に集まった全員で叫ぶ「8時だョ!全員集合」。中継の最後はこれまで「3年B組金八先生」「イナバ物置」「白鶴まる」とギャグで締めくくられている。
「サンドの力量があってこその素人イジリ。スタジオはトークの力が弱いタレントばかりで、サンドの安定感は抜群。45年間、ラジオの生中継で愛ある毒を吐く毒蝮三太夫の温かさもある」と演芸評論家の高山和久氏は語る。
「業界人の視聴率がメチャクチャ高い」と定評だが、本人はどうか。「細々と長くこのコーナーを続けたい」と言う富澤は「めちゃくちゃな現場ですが楽しくやっています。何かあったら(司会の)坂上(忍)さんに責任を取ってもらうので気楽」と語り、伊達も、「生中継は自分たちがすごく楽しいので、あまり視聴率は気にしないでやってます。東北の海でも地引き網をやりたいですね」と力まず自然体だ。
月曜日は視聴率も健闘。「バイキング」はサンドがうまい。