彦根市と甲良町 「彦根ナンバー」の導入断念 申請取り下げへ

「彦根ナンバー」の導入を目指していた彦根市と甲良町は、甲良町が住民アンケートをやり直した結果、反対意見が半数を超えたことから、27日、導入を断念することを決めました。

「彦根ナンバー」をめぐっては、事前のアンケートで、賛同する人が半数を超えたため、彦根市と甲良町が県を通じて国に導入を求めていましたが、甲良町が改めてすべての世帯を対象にアンケートを実施した結果、反対する意見が56.7%と半数を超えたことが6月、わかりました。
これを受けて、27日、甲良町の野瀬喜久男町長が6月に続いて彦根市役所を訪れ、彦根市の和田裕行市長と非公開で会談した結果、導入を断念することを決めたということです。
会談の後、野瀬町長は「彦根市民には申し訳なく思っている」と述べ、和田市長は「時間はかかるかもしれないが、彦根に住みたいと思ってもらえる人を増やし、彦根市単独でも彦根ナンバー導入を目指したい」と述べました。
甲良町は、27日付けで、導入の取り下げを依頼する文書を県に送り、彦根市も、甲良町に同意する文書を県に送ることにしています。
今後、県が、導入の取り下げを国に依頼することになりますが、国によりますと、一度、導入を申請したものが取り下げられるのは、全国で初めてだということです。