長野県小諸市、江戸時代の旅籠を旅館に再活用
江戸時代の旅籠(はたご)、粂屋(くめや、長野県小諸市)が5日、旅館業を再開する。市が中心となって総工費約1億2000万円をかけ、江戸時代後期に建てられた建屋を修繕した。参勤交代の際にも使われた当時の風情を味わえるのが特徴。インバウンド(訪日外国人)や歴史や文化に興味のある若者などの宿泊を見込んでおり、地域活性化につなげる。
こもろ観光局が運営する。敷地面積は約760平方メートルで、建物は2階建てで客室は5室。朝食付きで一人6000円から宿泊できる。貸室やカフェも併設しており、地域住民や観光客の憩いの場としても利用できる。
粂屋は軽井沢から加賀藩などをつなぐ北国街道に立地している。かつては脇本陣として営まれ、参勤交代の道中で家臣などが宿泊していた。
関連企業・業界