ウクライナは今年と来年で420億ドルの財政支援必要=首相

ウクライナは今年と来年で420億ドルの財政支援必要=首相
 10月11日、ウクライナのシュミハリ首相(写真)は、同国は巨額の財政赤字を穴埋めし、ロシアの侵攻による壊滅的被害からの復興を支援するために、今年と来年で約420億ドルの財政支援を必要としていると述べた。写真はウクライナのキーウで7月撮影(2023年 ロイター/Clodagh Kilcoyne)
[マラケシュ(モロッコ) 11日 ロイター] - ウクライナのシュミハリ首相は11日、同国は巨額の財政赤字を穴埋めし、ロシアの侵攻による壊滅的被害からの復興を支援するために、今年と来年で約420億ドルの財政支援を必要としていると述べた。モロッコのマラケシュで開催中の国際通貨基金(IMF)と世銀の年次総会に合わせて開かれたウクライナ支援に関するハイレベル会合での発言。
財政赤字の対国内総生産(GDP)比は今年が20%前後、来年が21%と予想。「全てのパートナーからの支援を望んでいる」と期待を示した。この金額の支援があれば政府は年金を支給し、医師・教員の給与を支払い、自宅を破壊された市民を助けることが可能になるという。
シュミハリ氏は、世界銀行から復興ニーズの調査で助力を得ており、迅速な復興対応計画だけでも140億ドルが必要だと訴えた。
またウクライナ復興の鍵は汚職の撲滅やデジタル化の促進などを盛り込んだ経済改革プログラムにあると指摘。国際的な勧告とウクライナ自体の提案に基づき、改革に向けて2027年までの統一的なロードマップを準備中だと付け加えた。

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