半導体関連事業を譲渡 日立電線が新藤電子に
日立電線は14日、半導体などの基板実装に用いる材料を手がける事業を新藤電子工業(東京・墨田)に譲渡すると発表した。日立電線は2013年3月期で5期連続の最終赤字を計上する見通し。7月に予定している日立金属との合併を前に不採算事業の整理を進めており、赤字が続いていた半導体材料の事業についても売却を決めた。
液晶パネルなどに用いるTABテープ(半導体実装材料)の開発や製造、販売について新藤電子に譲渡する。同事業の売上高は今期見通しで35億円程度。日立電線は同部門のほぼ全員にあたる約160人の従業員を対象に29日から早期退職を募集する。一部については新藤電子が再雇用する方針という。
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