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KAN GEN KON Newsタイトル
(1)原子力発電もリサイクル
(2)原子燃料サイクル
(1)プルサーマルとは
(2)MOX燃料の使用実績


 使用済燃料を再処理しリサイクル利用することは、エネルギー安定供給に優れているなどという原子力発電の特性を一層向上させることになり、原子燃料サイクルを推進することは国の基本的方針となっています。原子燃料サイクルの意義については次のとおりです。

○エネルギーの安定供給
 原子力発電の燃料となるウランは、全量を海外からの輸入に頼っていますが、供給国であるカナダ、オーストラリアなどは、日本の原油輸入の約9割(2004年度)を占める中東地域に比べると政情の安定した国であり、また、供給国の多様化、長期購入契約の締結などにより、安定した供給が期待できます。
 また、ウランは石油に比べ少ない量で発電できるため、石油に比べ備蓄性があるといえます(表1)。我が国の石油備蓄量は、2005年6月末現在で9,032万キロリットル(製品換算)、171日分に相当します。一方、原子力発電ではウラン燃料を原子炉に装荷すると約1年間は燃料を取り替えずに発電でき、これに発電までの工程にあるウランを踏まえると、ウランの備蓄量は少なくとも2年分程度と見積ることができます。
 さらに、使用済燃料を再処理して回収するウラン、プルトニウムを利用することにより、ウラン燃料の需要に左右されにくくなり、原子力発電が長期にわたってエネルギー供給を行うことが可能になります。

 

 

表の出展:原子力政策大綱(2005年10月 原子力委員会)添付資料

○ウラン資源の有効利用
 エネルギー資源は有限です。石油、石炭、天然ガス、ウラン、各エネルギー資源の確認可採埋蔵量と可採年数は図3のとおりです。ウランも限りある資源であり、可採年数は約85年ですが、再処理して軽水炉で利用(プルサーマル)することによりウランの利用効率を1〜2割程度高めることができます。さらに、高速増殖炉(FBR)サイクルが実用化すれば、ウランの利用効率は格段に高まり、現在把握されている利用可能なウランだけでも数百年間にわたって利用し続けることが可能となります。(図3)
 このように、使用済燃料を再処理することで、ウラン資源を有効利用することができます。

 

出展:資源エネルギー庁 原子力2005(石油、石炭、天然ガス、ウランの確認可採埋蔵量、可採年数)
出展:総合資源エネルギー調査会電気事業分科会 原子力部会報告書「原子力立国計画」2006年8月
(プルサーマル、高速増殖炉サイクルにおけるウラン、プルトニウム利用年数)

 

○高レベル放射性廃棄物の発生量低減
 使用済燃料を直接処分する場合に比べ、再処理しウラン、プルトニウムを回収すると、高レベル放射性廃棄物の量を減らすことができ、放射能の影響度合いを低減させることが可能となり、放射性廃棄物の処分に対する負担が軽減されます。
○高速増殖炉サイクルの意義
 高速増殖炉は、前述のようにウラン資源の利用効率を飛躍的に高め、エネルギー安定供給に大きく貢献するものです。また、使用済燃料に含まれるプルトニウムとマイナーアクチニドを燃料として再利用することなどによって、高レベル放射性廃棄物の発生量を削減することが可能であり、環境負荷が低減されます。

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