ウクライナ軍、露揚陸艇2隻撃沈 クリミア西部

ウクライナ南部ザポロジエ州ロボティネ近くで、ロシア軍がいた場所を調べるウクライナ兵=4日(ロイター=共同)
ウクライナ南部ザポロジエ州ロボティネ近くで、ロシア軍がいた場所を調べるウクライナ兵=4日(ロイター=共同)

ウクライナ国防省情報総局は10日、ロシアの実効支配下にあるウクライナ南部クリミア半島西部のウズカヤ湾で海上ドローン攻撃を行い、露海軍の小型揚陸艇2隻を撃沈したと発表した。沈没したことを示す写真も公表した。同情報総局は、2隻が黒海海域で露軍の防空を担っていたと指摘し、今回の喪失により、露軍の防空力がさらに低下するとした。

ロシアの侵略を受け、海軍力で劣るウクライナは海上ドローンの開発・製造に着手。8月以降、黒海海域で露大型揚陸艦や哨戒艦、燃料タンカーなどに損傷を与えた。ウクライナはクリミア周辺に露軍が配備していたレーダーや防空システムを相次いで無力化しており、一連の攻撃が成功した背景には露軍の制海力の低下があると分析されている。

一方、東部ドネツク州アブデーフカの防衛戦を巡り、ウクライナ軍のザルジニー総司令官は10日、1カ月で露軍に約1万人の人的損害を与えたほか、露軍の戦車や装甲車計350両、スホイ25攻撃機7機を撃破したと明らかにした。ウクライナメディアが伝えた。


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