ディープ人気　出足よし！

　日本競馬界を代表するディープインパクト（牡（おす）４歳）が、世界最高峰のレース「凱旋門（がいせんもん）賞」（仏・ロンシャン競馬場）に来月１日（日本時間２日未明）出走する。欧州の伝統Ｇ１レース初制覇に期待が高まっており、国内の多くのファンが、最強馬にエールを送っている。

　「過去に人気馬はたくさんいた。でも、グッズ販売のシェアならディープインパクトが一番」

　競馬グッズを販売する「中央競馬ピーアール・センター」（本社・東京）では、売り上げの３分の１以上をディープを取り扱った帽子やタオルなどのグッズが占める。同センターは、「優勝したら特別記念品も考えている」と話す。

　現地でディープを応援する旅行各社のツアーには、予想を大幅に上回る計１３００人余りが申し込んだ。ＮＨＫでも２日午前０時過ぎから、海外競馬としては初めて凱旋門賞の模様を生中継する力の入れようだ。

　また、日本中央競馬会（ＪＲＡ）では、都内２か所と大阪１か所で、大画面でレースの模様を中継するパブリックビューイングを行う。ＪＲＡでは、「優勝の期待がかかっている。大勢が詰めかけると予想しての異例の措置」と説明する。

　競馬中継の第一人者でもある杉本清さんは渡仏して観戦する。「世界の壁が厚いことは嫌というほど知っている。でも、４コーナー手前でディープインパクトが上がってきて、そのまま一気に伸び、最後は『バンザイ』。そんなレース展開を想像しています」。杉本さんは名調子でレース展開を予想してみせた。