松野の日々の活動の様子や思いをお伝えいたします




2013年 12月23日

水俣病と諫早開門は同じ問題

年の瀬も迫ってきているが、水俣病と諫早開門という大きな問題で国が苦しんでいる。水俣病は、昭和31年5月1日公式確認された四大公害病の一つであることは言うまでもない。
長年にわたって甚大な被害が続いていて、一体どれほどの被害者が存在しているのかすら分かっていない。しかし何度も幕引きが図られてきた。もう水俣病問題は終わったという宣伝が繰り返されてきたが、そのたびに被害者が中心となってそのフタを跳ね返してきた。それが水俣病の歴史である。

最近でも水俣病特措法が制定され、それに基づいて多くの被害者は申請を行ったし、その多くの被害者も一定の補償を受けてきたが、残された被害者がいることは紛れもない事実である。つまり特措法にも大きな問題が残っているのである。それに加えて、水俣病の認定審査のあり方についても、大きな問題がある。感覚障害という一つの症状だけでも水俣病と判断できる旨、今年4月の最高裁判決で指摘され、大きな反響を呼んだ。

これを受けて、熊本県知事が水俣病ではないとして棄却した被害者が、国の不服審査会が認定相当と逆転裁決を下した。熊本県知事はこれを受けてすぐにこの申請者に謝罪し、また水俣病と認定した。
しかし環境省は、参考事例だとの姿勢を改めようとはしない。業を煮やした県知事は認定業務を国に返上する旨、先の県議会で表明する事態になった。さあどうする環境省。消極的姿勢を示し続けてきた環境省ももう逃げられないのではないか。

熊本県も一見、板挟みのようにも感じられるが、そうではないと思う。実際に認定業務を行ってきて、まさに地元としてこの問題を熟知しているわけであり、単に環境省に対して認定業務の返上を表明すれば事足れりというわけではない。板挟みのように言うのはおかしいのだ、熊本県は被害者ではなく、加害者として既に最高裁判決で断罪されているのだ。積極的に認定の根本的あり方を示していく立場なのだ。

同じ事が諫早開門問題でも言える。確定判決では、国は開門をしなければならない、しかもその期限は12月20日であったので、もう既に徒過してしまった。他方、長崎県や干拓農民が開門に反対し、開門を止める仮処分も出されている。農水省は二つの真逆な司法判断があるので、国は動けないなどと板挟み状態であるかのように言い逃れている。しかしこれもおかしい。

もともと無駄な公共事業の典型と指摘された諫早干拓事業を強行してきたのは農水省である。歴代の自民党政権もそれを推進してきた。それが民主党政権下の菅政権のときに福岡高裁で開門を命じる判決が下され、上告断念を決断して判決は確定した。

その後、開門に向けて着実に進めていかなければならないのに、何だかんだと農水官僚が抵抗をして、結局、ズルズルと引き延ばし続けてきたのではないか。農民対漁民の争いという不幸な図式を作り上げてきたのは、国ではないか。今更、真逆の司法判断があるから動けないとか、長崎県と佐賀県や漁民との話し合いで解決を図りたいなどと言っているようだが、今日の事態の責任は国にある。
農水省が漁業被害を認めたくないばかりに、この主張もしないがために先の仮処分も出されたわけであり、国は率直に、漁業被害を認めることから始めるべきだ。長崎県と何度話し合いをしても、長崎県側が開門に賛成する姿勢に転じるとはとても考えられない。ここは大臣が腹を決めて開門を決断するしか決着はあり得ないと思う。

水俣病にしても諫早開門にしても国のサボタージュが事態を複雑にし、不幸、不毛な争いを続けさせている同じ問題だ。官僚に任せるのではなく、大臣が先頭に立ってそれこそ決める政治をやる時期だ。でも石原大臣や林大臣では、正直言って期待は難しいか・・・




2013年 12月21日

年末を迎えバタバタ劇

いよいよ2013年も押し詰まってきた。政治や社会面では色々と賑やかだ。東京都の猪瀬知事がついに19日には辞任表明となったし、みんなの党を離党した江田憲司衆議院議員らが結いの党を立ち上げ野党再編をめざすという動きもあった。
猪瀬知事については、横柄だという印象を持っていた。参議院の清水谷議員宿舎の移転問題では、東京都の了解を得てすぐ近くの雑木林的な国有地に移転しようとしたが、当時の猪瀬副知事が出しゃばってきて了解は出さない結末となった。その当時、私は参議院議院運営委員会の理事をしていて何度も協議を重ねていたが、当時の故西岡武夫委員長が自ら東京都に赴いて直接交渉まで行った。その時も、故西岡武夫委員長が低調に頭を下げているにもかかわらず、猪瀬副知事が見下したような姿勢に終始していて、いったい何様だとの印象をぬぐえなかった。

徳洲会からの5000万円問題が発覚したときに、これはもうとても持てないだろうと感じていたが案の定であった。もっと早く辞任表明をすべきであったと思うが、都議会のどの会派も擁護に回らなくて、誰もが追及の姿勢を示して、ついに百条委員会設置まで都議会が決議した途端に辞任表明となった。
引き際が遅すぎたし、そもそも「政策は良かったが政務は素人だった」などと弁解をしているようだ、徳洲会から無利子、無担保で5000万円もの大金を受け取っておいて選挙に無関係の個人的借り入れなどという言い訳が通じないことは、それこそ素人でも分かる。こんな程度であれば作家としても駄目だろう。
でも世の中の流れが速いので、多くの人たちは猪瀬知事のことはすぐに忘れて、来年2月に行われる都知事選の候補者選定に関心が移っていくだろう。しかしそう簡単に忘れてはならないし、辞めたからといって安易に許してもいけない。徳洲会からの5000万円問題について、都議会があっさりと百条委員会の設置を取り消してしまったのは残念であるが、告発が受理されて刑事捜査がなされるのは必死だからだ。辞任したからと言ってもそう簡単には逃れられないのだ。

徳洲会から無利子、無担保で5000万円もの大金を受け取っておいて選挙に無関係という訳にはいかない。徳洲会問題については、いずれ徳田家の母親を始め関係者が起訴されて公判が始まるし、徳田毅衆議院議員の進退問題にまで発展することは間違いないから、猪瀬知事には徳洲会問題が必ずつきまとっていくはずだ。

それにしても徳洲会という医療法人は、徳田虎雄氏が一代で築き上げたものだが、その資金力には驚くばかりだ。簡単に何千万円や何億円ものお金をばらまくことができるのだから、その経理は一体どうなっているんだろうと思う。今でこそ病院はその多くが赤字で苦しんでいるが、かってはやり方次第では大儲けができたということだろうか。徳洲会問題は根が深いから、厳しく追及をしなければならない。




2013年 12月18日

結いの党誕生?!

みんなの党が分裂して、12月18日に衆参15名で結いの党が誕生した。江田憲司衆議院議員が代表となって、野党再編を旗頭として結党したと叫んでいる。しかし私は、今慌てて野党再編が必要なのか疑問を感じている。
元々みんなの党は渡辺喜美衆議院議員が代表となっていたが、当初、幹事長に就任していた江田氏とはソリが合わなかった。渡辺と江田は仲が悪い、ということは国会議員の中ではほぼ常識の部類であった。みんなの党とは良く言ったモンだと私も感じていた。みんなの党というよりも「オレの党」とか「ワシの党」、「ワシがワシが党」と呼んだ方が良いのではないかと、いささか揶揄していた。それだけ渡辺氏にしても江田氏にしても、自己顕示欲が強い人たちだなあと思っていた。いずれは分裂するのではないかと思っていたが、案の場だ。

さて、江田氏は野党再編をめざして自民党に取って代わる政治勢力の結成を図っていくという。そのために維新の会や民主党の一部とも連携をしていくと主張している。しかし仮にそうなったとしても巨大与党には数の上ではとうてい勝てない。無理をして数合わせをしても、どれほどの意味があるか疑問だ。
私は、どうせ少数野党が数合わせをしても巨大与党には勝てないし、単純に自民党に取って代わる政治勢力ということだけを旗頭にすると、かっての民主党の失敗の轍を踏むのではないかと案じる。

それよりも自民党に取って代わる政策を磨いた方が良いのではないか。政策や政治理念、歴史観、憲法観を脇に置いて、数合わせをめざすと必ず失敗する。まずは政策や政治理念などについて同じように考えられるか、安倍政権が向かおうとしている右寄り、改憲指向、国民の生活よりも国家優先、軍事優先の政策についてどのように対峙していくか、こうした歴史観、憲法観に基づく姿勢を明確にしておくことこそが優先されるべきだと思う。
その意味では、慌てることはないし、じっくり腰を落として議論を重ねながら政策をまとめ上げていって国民の支持を取り付けていく方が良いと感じている。

私自身、そのように考えているので、正直言って、結いの党にはほとんど期待をしていない。しかも結いの党に参集した議員の多くはみんなの党の公認で比例区で選出された者がほとんどだから、その意味でもあまり期待できない。「みんなの党から離党するのであれば議員辞職をすべきだ」との渡辺氏の主張は、ある意味当たっている。




2013年 12月6日

ついに特定秘密保護法が成立・・・嗚呼

トンでもない法案が自民党のごり押し、横暴、暴虐、傍若無人でついに成立、残念だが闘いは続けよう

最近の架空談義

自民党議員:「いよいよ特定秘密法案の審議も大詰めで国会も会期末ですが、採決はいつやりますか?」

石破幹事長:「今でしょ」

自民党議員:「えっ今ですか、じぇじぇじぇ」

それを聞いた海江田民主党代表:「強行採決するなら来年通常国会では倍返しだ」

それを聞いた石破幹事長:「倍返しなんか気にするな。修正合意に協力したみんなの党と維新の会には今夜は密かにお・も・て・な・し」

これはあくまでフィクションです。




2013年 12月3日

石破発言を許すな

自民党幹事長の石破氏のブログでの発言が波紋を呼んでいる。「絶叫戦術はテロ行為とその本質においてあまり変わらない」と書いて叩かれるや、すぐさま「絶叫戦術は本来あるべき民主主義の手法とは異なる」と修正した。しかし、このような小手先修正では、それこそ「その本質においてあまり変わらない」のだ。
要するに上から目線そのものだ。自分の主義主張とは異なるデモなどはテロだとでもいう気持ちではないか。それこそ民主主義そのものの否定にも他ならない。野党は一致して抗議の姿勢を示しているが、徹底して追及してほしいものだ。

考えてみれば国会議員として議員会館にいると、しゅっちゅう国会周辺ではデモが行われていた。市民運動型のものもあれば明らかに右翼のものもあった。右翼のデモでは街宣車を仕立てて大音響でがなり立てていた。それこそ石破氏の言う絶叫戦術だ。
では石破氏は、こうした右翼のデモや街宣車による絶叫戦術に対して前述のような発言をしたのだろうか。私は聞いたことはない。石破氏は、いままでは例えば右翼のデモや街宣車による絶叫戦術について特段テロだとか民主主義との関連でコメントをしたこともないのではないか。それが突然、今回に限って民主主義とは異なるかのような発言をするに至っていることをよくよく見れば、やはり特定秘密保護法案にはかなり無理があることが露呈している。逆に言うと、それだけ無理をしてでも成立させたい法案ということなのか。なりふり構わず法案の成立をめざすその姿勢そのものが、「民主主義の手法とは異なる」という言葉をお返ししたくなる。




2013年 11月28日

特定秘密保護法案では参議院がんばれ

11月26日、それこそ予定通りといった感じで特定秘密保護法が衆議院で強行採決された。直ちに参議院に送られ、27日からは参議院で審議が始まった。自民党とすれば、政権与党の公明党がほんの僅かな修正で取り込むことができ、さらにみんなの党まで引き込んだことでまさに予定通りの採決と言うところだろう。公明党も弁護士が相当数おられるにもかかわらず、あっさり賛成してしまったことは残念きわまりない。

テレビでは公明党の大口議員の顔を良く見かけた。大口さんとはお互いに法務部会長として与野党協議では良くやり合った仲でもある。法テラスの福島特措法や司法修習生の給費制問題の関連法案の審議などではしばしば協議をして、一緒に自民党を説得する側にも立っていた。ところが今回の特定秘密保護法案では完全に自民党ペースにはまってしまった。公明党も例えば集団的自衛権の容認では山口代表を先頭に、それなりに安倍自民党への歯止め役を演じているが、特定秘密保護法案では全くダメだった。

問題意識が必ずしも十分ではないのか、この法案の危険性をまだまだ理解できていないのか、結局、見方が甘いのではないかと感じてしまう。みんなの党も結局は渡辺個人党のような体質を露呈している。代表の渡辺氏と安倍総理とは個人的に親しいらしいが、そんなことで片づけられる問題ではなかろう。みんなの党の党内では一部に反対や棄権の造反が出て、そうした議員に対する処分問題が浮上しているようだが、さもありなんといった感じだ。

維新の会の対応は実に分からない。26日の採決には反対だが、採決時期を多少でも遅らせば賛成するという。なんでそうなるの?要するにおざなりであっても格好だけつけて審議時間さえ確保すれば賛成するの?となればこの法案の危険性がまるで分かっていないと言わざるを得ない。
当初、維新の会が要求していた法案の修正はほとんど勝ち取っていないし、最低限、何を獲得したいのかすらよく分からない。案外、橋下共同代表のほうが、この法案の危険性を理解していて反対の姿勢をも示していたが、維新の会では、国会のことは国会議員に任せる仕組みとなっているので、橋下氏も最後はあまり口を出さなくなってしまった。

舞台は参議院に移ったが、安倍政権は12月6日までの臨時国会でがむしゃらに成立を図るつもりだろう。民主党は対案も出しているし、選挙間際でもないのに異例の新聞広告まで打ち出して戦う姿勢を示している。この際、是非とも存在感を出して最後まで戦ってほしい。
戦う姿勢を示せば、この法案には多くのマスコミは強く反対の姿勢を示しているので、マスコミが味方になってくれる。反対の論時を張っている言論人や多くのマスコミが、戦う民主党を応援してくれるかもしれない。これは珍しいことでもあるが、この際は何でも味方にできるところは引きつけてとにかく頑張れ民主党参議院!!




2013年 11月 17日

特定秘密保護法案は問題あり過ぎ

特定秘密法案の衆議院での審議が行われていて、与党としては今週中の11月22日までに衆議院を通過させ、今臨時国会で成立を図る予定と報じられている。しかし何でそんなに急ぐのか分からない。テレビや新聞でも連日問題点が指摘されていて、政府側の答弁を聞いていてもとうてい納得できるようなものではない。民主党はこの法案には反対の姿勢を示しているが、当然だ。しっかりと問題点を指摘して反対を貫いてほしい。

特定秘密の指定は形の上は各府省の大臣が行うことになっているが、実際には官僚が決めて大臣はそれを追認するだけとなることは明白だ。防衛省にしても外務省にしても、それこそ万単位での特定秘密について、それを大臣がいちいちチェックなどできようもない。官僚に操られるに決まっている。そしていったん特定秘密とされれば期間が5年とはされているものの更新自由であって、しかも内閣の承認があれば30年を超えて秘密指定ができることになって、場合によればいつまでも秘密のままで、ついに国民の目にさらされないまま闇から闇で隠されてしまうおそれもある。
報道の規制も厳しいし、報道の自由についても配慮される程度であって、萎縮効果は絶大ではないか。こうした問題点だらけであるから、特にマスコミも反対ないしは厳しい見方を強めている。

国会での審議状況はテレビで見る程度であるが、委員会の審議は盛り上がりが今一歩だ。だいたいテレビに映っている委員会審議状況からして、議員席の空席が目立つ。もっとしっかり出席してキチンと審議をやれと言いたくなる。
また答弁に出てくる森 雅子担当大臣の答弁もおぼつかない。森大臣は私もよく知っている。私が参議院法務委員会の民主党の筆頭理事を務めていたとき、自民党の筆頭理事が森さんであったが、正直言ってあまりよい印象はなかった。
当時は民主党政権下であったので、私としては法案の審議をお願いする立場であって、参議院議員会館の中の森さんの部屋は何度も何度も尋ねて協議をしてきた。しかし私の提案がすんなり受け入れられたことは滅多になかった。私から色々と提案をしたり、早く審議に応じてもらうよう要請したりしても、自民党の国会対策委員会から何も聞いていないとか、指示がないので答えられないとか、そうしたやりとりに終始することが多くてまともな交渉にならなかった。

要するに筆頭理事でありながら、自分一人では決められないという姿勢なのだ。日本語が通じないこともあった。正直私もイライラすることが多かったが、しかし当方は与党として審議をお願いする立場であったのでぐっと我慢の子であった。私としては「あなたも弁護士なんだからそのくらいのことは自分の頭で考えて返事をしろよ」と喉元まで出かかったことが何度もあった。

そうした森さんではあったが、何と言っても現在は重要法案担当の大臣だ。いささかおぼつかない答弁や第三者機関を設置するのかしないのかについて答弁が二転三転していて、自民党側もハラハラしているかもしれない。もしかしたら森大臣自身、個人的には特定秘密保護法案にはあんまり賛成ではないのではないか、という気がしないでもない。
いずれにせよ、そんなに拙速にやる法案ではない。今国会で成立などトンでもない話であり、民主党にもしっかり反対の立場で頑張ってほしい。




2013年 11月 12日

止まらない小泉節

脱原発を唱えている小泉元総理の発言が次第にエスカレートしているように思える。今日11月12日は日本記者クラブの演説やその後の質問の中で小泉節が鳴り響いていると感じている。まあこれはこれで結構なことである。

私が特に注目した発言は3点ある。一つは、いつ脱原発をするのかという記者の質問に答えて、即原発ゼロを決断すべきだというくだりだ。これまでの小泉元総理の発言では、即時の脱原発とまでは言っていなかったように思えたが、今日の発言は一歩踏み込んで即脱原発と明確に応えた。
自民党の石破幹事長が、「小泉さんも即時に脱原発とまでは言っていない、いずれはということではないか」と記者会見で述べていたのに対して、これを完全にひっくり返した感じでいささか面白かった。

もう一つは、自民党の議員の中でも原発推進か脱原発かを尋ねられれば、議員の本心は半々ではないか、と述べたことである。つまり本音を見れば、自民党ですら半分は脱原発なのだという。これはもちろん、小泉元総理の推測の域を出ないものだが、私は案外当たっていると感じている。
自民党の議員でも気の利いた人たちは、原発推進とは言えなくて自然エネルギ−推進を強く言っている。そしてその本音は脱原発だ。小泉元総理のように即時に原発ゼロとまで言い切れる議員がどれほどまでいるかは分からないが、本音を探れば案外多いのではないか。実際に原発再稼働といっても、これまた小泉元総理が言われているとおり、そんな簡単に再稼働はできないし、自民党の議員一人ひとりに本音を聞くように迫れば、再稼働賛成の人はそんなに多くはないと思う。強く言い出す勇気がないだけだろう。

三番目の点は、小泉元総理が現職の安倍総理に向かって、脱原発に向かって総理の持っている絶大なる権力を使えとわざわざ忠告していることだ。野党は全部脱原発で賛成しているし、郵政民営化の時よりもはるかに環境がよいからやればできるということも指摘している。
安倍さんからみれば、先輩の小泉元総理からそこまで言われて決断できなければ何だ腰抜け、といわれかねないが、果たして安倍総理まで届いたかどうか見物ではある。

ともかく小泉元総理の脱原発のボルテージは上がってきているし、自民党もいささか困惑しているかもしれない。小泉元総理は自民党をぶっ壊すとかって発言した人物ではあるが、そうした心意気は健在のように思われる。私としては率直に言って「小泉頑張れ」と言いたい。




2013年 11月 4日

楽天優勝!

プロ野球の日本シリーズは第7戦の最終戦まで持ち込まれて、最後はついに楽天が勝って球団創設9年目にして初めて日本一になった。率直に良かったと思う。
私は特段楽天ファンというわけではないが、それにしても今回は東北を代表する楽天が勝てば盛り上がるだろうと期待していたし、少しでも東北に勇気や元気を与えられるから楽天頑張れと念じていた。まあ巨人ファンには申し訳ないが、巨人はいわば常勝軍団であるから、巨人が優勝してもある意味当然という受け止めになってしまうのではないか。巨人が優勝するよりも楽天が優勝する方がはるかに盛り上がる。

今回の日本シリーズは、何度かテレビで観戦もしていたが、楽天の選手のほうが巨人の選手に比べて気力、迫力が違っていた。その先頭に立っていたのは田中投手かなと思うが、田中投手以外にも気力溢れる選手達の思いが伝わってきていた。逆に巨人の選手は良く言えば大人しいが、悪く言えば何が何でも優勝するぞという思いが伝わらなかった。
スポーツの世界では、やはり何が何でもやり抜くぞという気力などの精神力が大事だと思う。巨人の選手のほうが有名人も多いし、これまでの戦績などをも見ても実力では上ではないか、長丁場での技術力では上回っているのではないかと感じるが、巨人の技術力を楽天の精神力がはるかに勝っていた。
巨人の選手は下積みを重ねてきたというよりも、他の球団などでそれ相当の成績を残してきた選手をお金で獲得してきた傾向が強い。それに比べて楽天は実力や技術力では下かもしれないが、下積みを重ねて這い上がってきたという底力を感じる。最後はこの底力がモノを言ったわけだ。

巨人の本拠地は東京だが、東京は2020年のオリンピック招致が成功したので、それはそれで十分で、野球では東北に勝たせたらよいという神様の思し召しかもしれない。それにしても、星野監督の人心掌握術も勝っていたのではないか、指導者の指導力が組織を鍛え上げると痛感している。




2013年 10月 30日

偽装あれこれ

最近、阪神阪急ホテルズで食品の偽装問題が賑やかだ。レッドキャビアと表示されていたものが実はトビウオの卵であったとか、芝エビと表示されていたのが実は安価なバナメイエビであったなどと指摘されている。
その他にも次々に偽装表示が見つかっていて、手ごねハンバーグと表示されていたものが単なる既製品であったり、フレッシュジュースと表示されていたものが実は絞りたてではなく缶詰のジュースに過ぎなかったりと暴露されている。

テレビでは阪神阪急ホテルズの社長や役員らが、記者会見で頭を下げてお詫びをしている映像が何度も流れている。記者会見では記者の側もしつこく追及はしているものの、会社側はそう簡単には偽装を認めない。現場が勝手にやっていたとか、小さいエビは芝エビと呼ぶ習慣があったなどと弁明し、結局偽装ではなく誤表示だと強弁している。

しかし多少意地悪な見方をすれば、偽装と誤表示と果たしてどう違うのか、消費者サイドから見ればどちらも表示されていたものと実際に提供されていたものが違うわけで、組織的にやっていたのか単に現場判断でやっていたのかはあまり意味はないようにも思える。特に今回問題になっているのは高級ホテルだから尚更である。
現場が勝手にやっていたというのであれば、上の者の監督は一体どうなっていたのか、チェック体制はどうなっていたのか、こうした点は当然に追及されるはずだ。偽装だからケシカラン、誤表示ならばまあ許されるか、などという問題ではない。誤表示でも許されないのだ。多額の料金を徴収している高級ホテルならば尚更なのだ。

このあたりはいわば常識ではないかと思うが、私はその先の問題を少しばかり考えた。2点感じていることがある。

第1点は、今回の偽装表示は追及されて当然ではあるが、長年にわたって偽装表示が続けられていたように思われる。今回の発覚もおそらく内部告発ではなかったかと思う。つまり消費者サイドは高級ホテルのブランド力を信用しているので、まさかそのような偽装表示がなされているとはつゆ知らずということではないか。いわば日本人はブランドに弱いということの裏返しではないか。ブランド品ならば全く疑わずに受け入れてしまう体質が染みついているのかもしれない。
ブランド品でなくても素晴らしいもの、美味しいものは沢山あるのに、ブランドに負けてしまっている。ブランド品でなくても自分の舌を味覚を信じて、値段にとらわれずに美味しいものは美味しいという自信を持ちたいものだと痛感している。

それにもう一つ。今回のケースは追及されて当然なのだが、何となくマスコミも一般庶民も追及しやすいものを血祭りに上げて溜飲を下げるという図式が以前よりも強くなっているように感じる。誰かちょっとでもミスしたものに寛容な姿勢ではなく居丈高になって相手をやっつける、それが一種の不満のはけ口になっている、そういった印象もある。
今回も、阪神阪急ホテルズだけではなく次々に高級ホテルやレストランがやり玉にあげられて、もっとないかもっとないかと誰でもあら探しにやっきになってしまう。以前政治の世界でも、年金保険料未納問題が出てきたときに、次々に未納者が見つかってやり玉に挙げられていたものとちょっと似た感じがある。この時も、年金未納三兄弟などと追及したりしていた議員や、あるいは追及して批判を繰り返していたマスコミのニュース解説者がその本人自身が未納であったことが発覚し、番組を降板するという騒ぎもあった。
確かに庶民からはなかなか手が届かない高級ホテルやレストランで偽装表示があれば、やっつけたくなってしまうのはよく分かるが、それが普段からの不満のはけ口にとどまってしまっては問題の矮小化にしかならない。溜飲を下げるだけではなく、もっと突っ込んだ議論をしなければならないとも感じている。




2013年 10月 29日

社民党もなかなかやるなあ

社民党は年々党勢が低下してきていることは誰が見ても明らかで、最近では国政選挙のたびに当選者が減少の一途となっている。勿論、民主党も同様な傾向になっているが、それでも民主党の場合はまだまだ大勢の議員が残っている。
そういった厳しい傾向にある社民党ではあるが、代表に吉田忠智参議院議員が就任して早速、脱原発を唱えている小泉純一郎元総理と40分にわたって意見交換をしたという。
これは吉田代表側から小泉氏に会談を持ちかけて、小泉氏もこれに応じたということのようで、さすが小泉氏という面もあるが、ここは小泉氏をつかまえた社民党がポイントを稼いだと率直に思う。

小泉氏はいうまでもなく、頑固に郵政民営化を進めた人物であり、その意味ではいったんこうだと思ったらてこでも動かない側面を持っている。どうやら小泉氏は脱原発について、相当に腹を決めているのではないかと憶測する。まあこの点では私も小泉頑張れ、脱原発を大いに進めようとエールを送りたいし、社民党も少数政党とはいえ、政治的に小泉氏を利用するなどなかなかやるなあと思う。
そういえば共産党も憲法改正問題について、元自民党の幹事長を務めた古賀誠氏をつかまえて赤旗に登場させ、憲法96条改正はおかしいとの発言を引き出した。残念ながら民主党はこういったパフォーマンスが今のところできていないが、元自民党の著名人を利用する点では共産党や社民党に一歩も二歩も後れをとってしまった。

自民党の現職議員は、今のところ安倍総理型の右寄り路線を強調していて、昔の自民党が持っていた幅の広さを無くしてしまった。かって自民党は幅の広い人たちが集まっていて、その意味では護憲派も改憲派もそれぞれ存在していて許容範囲が広かった。
ところが今は多くの議員はそれこそ安倍チルドレン状態で、改憲論者ばかりだしアベノミクス万歳論者だらけとなってしまった。その意味では昔は違っていて、一人ひとりの議員がそれなりの見識を持って行動していた。
小泉氏や古賀氏以外にも野中広務氏、加藤紘一氏などもおられた。古賀氏、野中氏や加藤氏はそこそこ護憲派だ。民主党も単純に脱原発ではないし、単純な護憲派ではないし、単純にTPP反対でもない。なかなかそう簡単に脱原発も決められないが、それでもこういった自民党OBを上手に活用することは考えて良いと思う。

政治の世界だから、テーマによって敵にもなったり味方にもなったりすることは常識だ。頭の固い現職自民党議員ではなく頭の柔軟な自民党OBともっとお友達になる作戦は一考に値すると思うのだが・・・




2013年 10月 20日

なでしこ会

参院選が終わってちょうど3ヶ月になった10月20日は、なでしこ会の懇親会でした。なでしこ会は、元々、私の妻を励まそうという趣旨で結成されていたものです。
私自身、司法修習生の時に結婚し、すぐに弁護士として活動をしてきましたので、妻もまさか国会議員の妻になるなど考えもしないことでした。ずっと弁護士の妻として、親しい弁護士仲間の妻どうしで会食したりしてそれなりに楽しんできたようでした。それが突如夫が国政選挙に出ることになり、とうてい賛成などしてはいませんでしたが、ずるずると引っ張ってきて次第に議員の妻らしくはなってきたかなあと、ひそかに思っていたことでした。しかし人前で挨拶をして回ることはそれほど得意なことではありませんでしたので、そうした妻を励ましてあげようという暖かい皆さんによってなでしこ会は結成されていたものです。

結成されてもう10年にもなります。この間、一緒に会食したり、旅行に行ったり、料理教室を開いたり、A列車に乗って天草に行ったりなど、いろいろな行事も行ってきました。暖かな方々に囲まれて、私にとっても妻にとっても楽しいことでした。
なでしこ会では必ずしも選挙向け、というわけではなかったし、それほど選挙通という人もおられませんでしたので、ある意味選挙抜きにして楽しいひとときを過ごすといった感じでもありました。そして3年ほど前から妻が体調を壊してからは、多くの皆さんに文字通り励ましていただいたものです。本当に有り難いことです。

今回はいわば参院選後のけじめ的なご苦労さん会で、妻も体調不良ながら、まあ最後だからということでいささか無理をしてでも出席したところです。でも出席して良かったようです。多くの皆さんから元気づけられる言葉をかけていただき、妻も笑顔で応えていました。
私も多くのなでしこ会の皆さんと楽しい会食となりました。話も弾んで2時間以上も懇親会は続きました。そして多くの皆さんから、今回は残念でしたが、また頑張ってくださいとの励ましを受けっぱなしでした。選挙が終わって3ヶ月、選挙のことなどすっかり忘れた感じでとても楽しい懇親会となったことでした。皆様には感謝感謝です。




2013年 10月 12日

断定が好きな安倍総理

安倍総理の最近の演説などを聞いていると断定調で言い切ることが多い。2020年の東京オリンピック招致でのプレゼンでは福島原発の汚染水問題に触れて、「コントロールできている」とか「完全にブロックされている」などと断定して、大きな批判が出ている。

これに続いて、10月10日に採択された水銀に関する水俣条約で、その採択のための外交会議に寄せたビデオメッセージでも「水銀による被害と、その克服を経た我々だからこそ、世界から水銀の被害を無くすため先頭に立って力を尽くす責任がある」と述べたらしい。
これまた断定調だ。断定調が好きなのか、そう言い切った方が分かりやすいとでも考えているのだろうか。

安倍総理の言い方だと、水俣病問題は既に克服したとの認識を持っているように思われる。だとすると、水俣病のこれまでの歴史や現状を知らない人だと言わざるを得ない。おそらく役人が書いた原稿をそのまま採用したのではないかと思われるが、総理周辺にも水俣病の現状を十分に認識している人がいないことを露呈しているのではないか。

水俣病については、特措法に基づいて相当程度の救済は実現したものの、まだ残された被害者は存在していて「克服を経た」とはとうてい言いがたい。いまなお訴訟が続いているし、最近でも特措法で救済されなかった人たちが提訴をしており、今後とも原告は数百人にはのぼるだろうと思われる。

被害者に対する補償問題だけではなく、埋立地の底に埋まっている水銀問題をどうするか、これも回答は得られていない。

水俣病問題はまだまだ続いているし、その「克服」に向けた努力はこれからも逃れられない課題として我々の将来にも突きつけられている。安倍総理は断定口調で「被害を克服」などと言うのではなく、もう少し現地の実態を見据えてほしいものだ。




2013年 10月 8日

ヘイトスピーチは駄目

10月7日、京都地裁は、「在日特権を許さない市民の会」(在特会)の朝鮮学校に対する執拗な侮蔑的、差別的な言動に対して1200万円余りの賠償などを命じた。極めて常識的な判断だと思う。
これについては、10月8日のマスコミでも色々と評じているが、全体的には在特会の言動を厳しく見ているものが多いようだ。だいいち在特会のこの言動については、すでに刑事裁判でも有罪となっているので、こうした民事裁判が出されるのはある意味予想されたことではあるし、当然ということだと思う。

問題はその先にある。特定の民族や人種などを侮蔑的、差別的に攻撃することはいわゆるヘイトスピーチであり、こうしたヘイトスピーチが許されるわけはないが、表現の自由との関係が悩ましい。
外国ではこうしたヘイトスピーチを禁じる法律も制定されているようだが、日本ではそうした規制はない。せいぜい刑事事件として威力業務妨害とか名誉毀損などによって、処罰の対象になるかどうか、といったところである。これはあくまで刑事事件にまで発展すれば、当然、刑法その他の刑事法の規制の対象にはなるが、刑事事件となるとどうしても抑制的に働くので、そう簡単には立件はされない。

そうなると一方では表現の自由を安易に侵さないようにしながら、他方では今回問題になったようなヘイトスピーチをいかに規制するか、なかなか難しい問題だ。弁護士仲間でも慎重論は多い。
もし安易に行政サイドがヘイトスピーチを取り締まれるようになると、政府を攻撃するかあるいは政府や行政にとって都合の悪いことを追及する行為も、下手をすれば規制されてしまい、民主主義にとって最も大事な表現の自由が侵されかねないという。この論はもっともであり、十分に注意しなければならない。

しかし私は、もはや事態は何の規制もしないままで放置できない状況に至っているのではないか、と感じている。国会でも同僚の参議院議員である有田芳生さんが法務委員会で取り上げていた。有田さんは新大久保での在特会を中心とした聞くに堪えないひどい言動を取り上げていたが、もはや全国的な問題になっていると言っても過言ではない。
私は、表現の自由を安易に侵さないように注意しながら一定のヘイトスピーチを規制するような法規制に踏み込むべきだと思う。その時、ヘイトスピーチかどうかの判断を誰がどのような手続きで行うのかが問題だ。

率直に言って、こうした問題について、人権委員会ができていれば、こうした行政から一定の独立性のある委員会に判断してもらうというのもあり得る考えだと思う。民主党政権時代には、私も中心になって取り組み、人権委員会設置法案を策定し、閣議にかけて国会提出まで行ったが、残念ながら自民党の一部に強い反対勢力がいて審議もできなかった。
この法案が成立して、人権委員会が設置されれば、この人権委員会は政府から一定独立した組織であるので、表現の自由にも十分配慮しながらヘイトスピーチかどうかの判断やその規制などに力を発揮することができたのではないかと思えてならない。人権委員会設置法案については公明党も賛成してくれていたし、自民党の良識派にはこの法案に賛意を寄せてくれていたので、期待はしたいのだが、まあ今の安倍政権ではちょっと無理かなというのが正直な実感ではある。




2013年 10月 1日

さすが小泉前総理の脱原発

小泉元総理は、総理を辞めて政界を引退しても話題には事欠かない人だ。最近行った講演会で脱原発を明言した。これはどうやら、脱原発のドイツと原発推進のフィンランドを今年の8月にそれぞれ視察したところの影響が大きいようだ。
この視察には三菱重工や東芝などの原発機器メーカーの関係者も同行しているので、元々の目論見では原発推進の方向ではなかったかと思われる。

しかし、フィンランドで地中深く放射性廃棄物を10万年も管理しているという現場を見て、原発は駄目だとの感を深くしたのではないかと考える。フィンランドは原発4基存在しているが、実際に管理できているのはそのうちの2基分の放射性廃棄物だ。残りの2基は、いまだにトイレのないマンション状態となっているに等しい。
やはり政治家がこうした現場を見て勉強することは非常に大事なことだと思う。現にあの小泉元総理が、脱原発を明言するようになったわけであるから、おそらく小泉元総理もフィンランドでの現場視察で相当の衝撃を受けたのではないか。

確かに小泉元総理は、現職総理時代、原発推進であった。国会でもそうした答弁を行っている。しかし、現職総理時代原発推進で、政界を引退したら脱原発か、などと揶揄するのは野暮というもの。そうしたつまらない追及をするよりも、是非とももっともっと自民党内に対しても脱原発を説いて回ってほしいと念願する。それでこそさすが小泉元総理だ!総理を辞めても拍手喝采だ。

我が民主党の元総理の菅さんも脱原発に熱心だ。しかしまことに残念ながら、同じ元総理ではあるが、菅さんの言う脱原発よりも小泉さんの言う脱原発のほうがはるかに影響力がある。ここは小泉元総理にはもう一肌もフタ肌も脱いでもらって、脱原発の方向性を自民党に向けて発信してもらいたいものだ。
自民党内には、脱原発となると当然、原発再稼働はできないことになるので、再稼働を前提とするアベノミクスが崩壊するという危惧もあると聞く。しかしそんなことはないはずだ。アベノミクスでは金融緩和や公共事業投資や成長戦略などを謳っているので、それこそ脱原発でまとまって再生可能エネルギーを中心とした成長戦略などは十分にできるはずだ。いずれにせよ、これからも小泉元総理にはもう一がんばりを期待したい。

正直言って私は現職総理時代の小泉さんは全然評価していなかった。しかしちょっと見直したわけだし、自民党のOBには小泉さん以外にも加藤紘一さん、野中広務さん、古賀誠さんなど相当程度の評価ができる政治家がいたなあ、今の自民党の現職の議員とは大違いだと痛感している。




2013年 9月30日

県連代表を辞任

私は、本年2月9日の県連定期大会で民主党県連代表選出され、その後は参院選の予定候補者と県連代表という2つの顔を持って活動をしてきました。しかし7月21日の参院選では、多くの皆さんのご支援もいただき全力で闘いましたが、結果は惨敗でした。
私は参院選後から8月、9月と熊本県内を回ってお礼とお詫び行脚を重ねてきましたし、この参院選惨敗について民主党県連としての総括も9月12日に一応のとりまとめを行いました。こうした経過を踏まえ、やはり一定のけじめが必要だと判断して、本日9月30日付けで辞任願いを鎌田県連代表代行に渡してその趣旨も説明しました。

これからは一党員として、できるだけのことはやっていくつもりです。今のまま民主党が低迷を続けていてはいけない、自民党の一党独裁のような政治になれば必ず大きな問題が発生するし、野党第一党として厳しいチェックが必要です。
私は現代日本においても二大政党制、あるいはそれに近いような政治体制が絶対に必要だと考えております。いわば二大政党制論者です。今は一強多弱になっていますが、こうした政治体制ではますます格差が拡大したり政治的な矛盾もたくさん発生します。自民党に取って代わる政治体制が絶対に必要だと考え、今のところ、自民党に取って代わる政党としては民主党以外にはないと痛感しています。この点、私は案外頑固にそう考えています。

県連代表を辞任することになりましたが、民主党は、働く者、中小企業者、農林業業者などの声を代弁する政党であってほしいと念じています。大企業や大きな組織のほうは自民党に任せて、民主党はもっともっと社会の中で弱い立場に於かれている人たちに寄りそって、自民党との違いを明確にしていかないと国民の信頼や期待も得られないと思います。
政権与党での経験も、また失敗をも大いに活かして、どこに立脚している政党なのか、この点をより明確にしないと、第二自民党のような政党に成り下がっていては再建はできません。また政策や理念を抜きにして野党再編などに走ってもいけない。地道にやれることを絞って国民に訴えていく、民主党は第三極のような個人商店ではなくデパート型の政党ではありますが、それでも野党ですから自民党の政治について、その矛盾や問題点を追及したり、国民の声が届いていない政策について要求したりして、野党らしく一点突破でよいと思います。予算を握っていない野党ですから何でもかんでもできます的なことを言っていてもしようがない、絞り込みが必要です。

そうした思いを持って、多少フリーな立場でこれからも民主党の党勢拡大や日本の民主政治発展のために、私にできることは取り組んでいきたいと考えています。




2013年 9月18日

早く国会を開け

秋の臨時国会の招集は10月15日頃だというのがもっぱらの話である。私は率直に言って早く国会を開けと言いたい。安倍総理は、衆参選挙で圧勝し、またオマケのような2020年オリンピック招致でも勝利したので、ある意味、得意漫然といった格好だ。テレビで見ている限り、余裕の表情にも写る。
しかし、そんなに余裕などないはずだ。福島原発の汚染水問題は、次々に汚染漏れが指摘されているし、汚染水の広がりはそう簡単には止められない課題でもある。しかも東京電力は、完全に汚染水をブロックするとなると膨大な費用がかかるので、どうやら先送りを決め込んでいたような様相も見える。

こうした時期にこそ国会を開いて徹底した議論を尽くしてほしい。民主党も馬淵衆議院議員を中心として手ぐすねを引いているはずである。民主党の政調内での部門会議や調査会では、官僚や東電の関係者を呼んでヒアリングを積み重ねているようで、これはこれで大事なことではあるが、やはり議論の中心は何と言っても国会だ。国会でもしっかりと追及をしてほしい。

追及する材料は山のようにある。安倍総理のオリンピック招致プレゼンでの「コントロールされている」とか「完全にブロックされている」という点も追及材料ではあるが、これも上手に取り上げてほしい。「コントロールされていないではないか」「完全にブロックされていないではないか」という追及に走りがちではあるが、それでは国民は納得しないであろう。

多くの国民は、安倍総理の演説は、多少言い過ぎであったり誇張であったりということは気がついている。正確には強調しすぎであっても、それでも結果としてオリンピック招致が成功したのであるから、まぁある程度は誇張も仕方がないか、という雰囲気ではないか。そこにつけ込んで、誇張だ、強調しすぎだと声を荒げてもあまり面白みはない。
むしろ、世界の会議の中で公言したわけだから、その実行を強く迫る、本当に湾外に汚染水が出て行かないようにどうするか、どのようにしてチェックするか、監視体制はどうするか、かかる予算はどうするか、東電にやらせることでよいか、国との分担はどうするか、等々いくらでも追及は可能だ。
民主党は是非とも、早く国会を開け、徹底して議論をしようと声を出し続けなければならない。




2013年 9月12日

最高裁決定を歓迎する

去る9月4日に最高裁は、非嫡出子の相続持ち分を嫡出子の半分とする民法の規定を違憲とする決定を出した。私はこの決定を大いに期待していたし、歓迎する。
元々生まれてくる子供に罪はないし、子供にとって両親が正式に結婚していたかしていなかったかというどうしようもない事柄で差別されるのはおかしなことである。しかし家族制度を守らなければならないとか、婚姻しないで子供を作ることを助長しかねないから、伝統的な良き夫婦関係を破壊しかねないなどという反対論も強かったし、最高裁も1995(平成7)年の大法廷では合憲と判断していた。

私が当選した後も、国会では何度も議論を重ね、野党の共同提案として法案を提出してきた。しかし、自民党の一部に強い反対論があって結局審議もされないまま廃案となってきた経過がある。

野党共同提案では、民法の改正案として婚外子差別解消だけではなく、夫婦別姓も盛り込まれていた。そこで自民党の一部右寄りの人たちからは、婚外子差別解消も夫婦別姓容認もけしからん、日本の良き伝統も良質円満なる夫婦関係を破壊しかねないなどと常に攻撃にさらされていた。自民党法務部会関係者も、こうした一部の声の大きな右寄りの議員に押されてしまい、何だかんだと言って審議に応じてこなかった。

秋の臨時国会では民法改正案が提出されると期待できるが、自民党の一部右寄り議員を説得できるかという疑問がないわけではない。これまでも最高裁が違憲と判断したことすら、なかなか法改正が進まなかった歴史もある。
例えば刑法200条の尊属殺の違憲判断がなされても、その法改正は容易に進まなかった。また婚姻の有無によって子供の日本国籍取得に差が生じることの不当性から違憲判断が下された国籍法改正についても、反対論者が抵抗したりして紛糾したこともあった。

さて、今回の民法改正案がすんなり成立するかどうか、注目していきたい。最高裁が明確に判断を下したにもかかわらず、何だかんだと言って法改正に反対する議員が何と言ってどのように抵抗するのかしっかりチェックしていきたい。




2013年 9月11日

実態を正しく伝えて、安倍総理

2020年のオリンピックは東京に決まった。それはそれで喜ばしいことだし、招致委員会の皆さんが頑張られたことには敬意を表したい。しかし喜んでばかりはいられない。色々と気になることも多い。
東京はその周辺の地域ではインフラ整備などが重点的に進められ、景気回復に大いに期待ができるだろうが、果たして熊本のような地方にはどれだけの良い影響が出てくるだろうか。招致委員会の計画では総額7340億円と見積もっていて、そのうち建設費は3855億円となっている。この建設費の大半は国と東京都が負担するが、ほとんどは税金投入となる。メイン会場となる国立競技場の建て替えには約1300億円かかると見積もられているし、首都高速中央環状品川線などの道路整備も進められる。

自民党政権お得意の公共事業が東京周辺で進められるわけだが、一般的な利権金権の他にも気になる点が2つある。ひとつは東京オリンピックを契機に都会と地方との格差がますます広がるのではないか、もう一つが福島をはじめとする東日本大震災からの復興が進むかということだ。
今でも復興が思うように進んでいないし、東北地方では予算はあっても色んな理由で使えない。資材の高騰、人件費の高騰も挙げられていて事業の受注も進まない。そのうえオリンピックのためということで東京周辺にお金も資材も、人材も集中するとなると、復興の遅れに拍車がかかるのではないかという心配がある。日本人はお祭り好きだし、とりわけオリンピックには特別な思いもあって、そこのけそこのけオリンピック様が通る、ということにならないように要チェックだ。

この際、日本は東京ばかりではないよ、九州や熊本には本当に魅力のある自然環境、水や食、歴史や文化もあるよ、といったアピールがどこまでできるかが大事だと思う。時間はまだあるからこうした点を地方発信で世界にアピールしていきたいものだ。

要チェックということでは、安倍総理は、アルゼンチンのIOC総会の東京招致プレゼンテーションで、福島原発の汚染水問題に関し、「コントロール下にある」「港湾内の0.3平方q内に完全にブロックされている」と発言した点もある。これは、いかに東京へ招致したい、東京の安全性を強調したいという気持ちは分かるが、正確ではない。
汚染水問題は次々に漏れが見つかったり、汚染水が増え続けている現状を見れば、これから先も何が起こるか分からない。安倍総理は完全にブロックされていると言うが、これは港湾内には汚染水が海に流出するのを防ぐための海側遮水壁が建設され湾内では拡大阻止のための「シルトフェンス」という水中カーテンが設置されていることを指して、十分な対策を講じているのでブロックされていると言いたいのだろう。

私はテレビを見ていて、水俣湾の仕切り網を思い出してしまった。水俣湾内の有機水銀に侵された汚染魚が湾外に出て行かないように、熊本県が1974年に仕切り網を設置し、定期的に湾内の魚介類を捕獲しては水銀量などを測定し続けた。この仕切り網は1997年に県知事が安全宣言をして撤去されたが、それまで仕切り網を設置したことで水俣湾内の汚染魚は外の海に出ないようになったと宣伝された。しかしどっこい。網の目をくぐって小さな魚は通り抜けていたし、網がめくれたりなどして相当量の魚介類は行き来をしていたという実態調査があり、仕切り網の効果は限定的だったというのが正しい。
安倍総理自慢のシルトフェンスなどもこの仕切り網の類ではないか。実際には、汚染水は壁の上を越えて港湾内に流出しているし、東電は「フェンス外の放射性物質濃度は内側に比べて最大5分の1までに抑えられている」と説明しているが、海水は1日に50%も入れ替わっているという。率直に言えば、とても完全にブロックされているとは言えないだろう。

しかし、安倍総理の発言は重い。完全にブロックされているかどうか、これからも厳しくチェックしてその実行を迫る格好の材料には違いない。おそらく秋の臨時国会でもこうしたオリンピック招致に向けた安倍総理の発言の実行を迫る追及がなされるだろう。




2013年 9月2日

八代市長選は残念な結果

9月1日投票の八代市長選は、午後8時締め切りで午後9時から開票ということであったので、私は午後9時45分頃、応援していた現職の福島さんの事務所に顔を出して投票結果を見守っていた。
大接戦の予想ではあったが、現職の強みも見せて何とか勝ち抜いてほしいと念じていたが、結果は想定以上の差でもって負けてしまった。残念という他はない。

昨年の衆院選、今夏の参院選と続いた自民党への流れが反映したのではないかと感じている。ただし、国政選挙の場合にはどうしても党対党という枠組みが強いが、市長選では党対党ということにはならないはずである。市長選などのような首長選では、たいていの候補者は党のカラーを出さずに市民党を名乗ったりしているケースが多い。
今回の福島さんも市民党の立場であって、どの政党の推薦も受けなかった。対立候補者も表向きは無所属であった。しかし実態は完全に自民党の選挙を行っていて、自民党の地元国会議員や県会議員などは八代市内を走り回っていたし、自民党の大臣も、また石破幹事長も投入していたので、それこそ自民党あげて選挙戦を戦っていた感じであった。
対立候補の訴えも、要するに国や県とのパイプが強いということにつきていた感じであって、独自の政策を訴えるようなことはなかった。

福島さんの側は現職の強みを活かしつつも、市民党の立場を訴え、また政党ではなく人物本位の選択をと訴えていたが、及ばなかった。訴える政策の善し悪しではなく組織力に負けた感じでもある。

今回の選挙結果を見ても、まだまだ自民党への流れは強いと改めて感じた。当分はこの流れが続くのではないか。今はじっと耐えるときなのだろう。でも地道に取り組んでいれば、いつかきっと・・・実を結ぶはずだ。そう信じたい。




2013年 8月29日

拙速な野党再編は駄目だ

先日、某マスコミからインタビューを受けた。参院選の総括、敗因、今後の政治活動などの話が中心であったが、最後には野党再編の話となった。私は率直に言って、今、慌てて野党再編などすべきではないと考えている。
確かにマスコミ報道では、民主党の一部と維新の会やみんなの党との野党再編の動きがあるようだ。政治の世界であるからそうした動きがあることもよく分かる。昨年12月の衆院選や今年7月の参院選で、衆参のねじれは解消され、政界は圧倒的な巨大与党対脆弱な野党との対立構造が指摘される。いわゆる1強多弱だ。巨大与党に対抗するには野党がまとまらなければ太刀打ちできない、だから野党再編が必要だ、ざっとこんな感じで進められるのかもしれない。政党の離合集散は、最近の日本政治の常でもある。

しかし私はかえって拙速な野党再編は、国民の政治不信をますます高めこそすれ何の利益にもつながらないと考えている。第一、理念も政策も異なるもの同士が無理矢理集まってどうするの、と感じている。大事な憲法問題にしても、上記の野党3党の考え方は全く一致していない。しかも維新の会もはっきり言ってバラバラだ。維新の会は改憲の方向性を打ち出しているようだが、憲法を破棄せよと言う御仁もいれば、憲法のどの条文をどのように変えるのか、その目的は何なのか、だいたいはっきりしない。

みんなの党にしても、改憲の方向性はあるようだが、その前にやるべきこと、すなわち行政改革が最優先だと言っていて、例えば公務員の人数は大幅削減を主張している。原発問題、再稼働などのエネルギー問題は現在の日本では大きな問題だが、これも一致しているとは思えない。消費増税への対応もしかりだ。

ざっと見ただけでもこんなにも考え方が違うのに、とてもとても一緒になれるようなものではないだろうし、もし一緒になると言うのであれば、それこそ理念も政策もそっちのけで、とにかく無理矢理くっつけるという風にしか見えない。これでは単なる野合に過ぎないし、おそらく自民党からも足下見られるのではないか。しかも野党再編をしたところで、巨大与党に勝てるわけもない。巨大な政権与党を揺さぶることも大して期待できない。

私は、今は耐えるときだと思う。野党の中心は何だかんだと言っても民主党でなければ無理だ。今の政党を見ても、自民党と民主党はいわば総合型のデパートであって、政治のどんな分野であっても一応の政策もあれば対応も可能だ。それなりの力を持っている。
これに対して維新の会もみんなの党も悪いけど個人商店の域を出ていない。党代表の個人的な人気で寄せ集められたものに過ぎないし、また政策に於いても例えば、維新の会は地方分権分野は得意であっても、それ以外はどうか、みんなの党は官僚体制に切り込んでの行政改革は得意であってもそれ以外はどうか。例えば私の関心がある司法の分野ではどのような主義主張があるのか、どこまでの実現性があるのかよく分からない。公共事業についてもどのようなスタンスなのか、本当に無駄な公共事業を排除できるのか、よく分からない。

この点、民主党は良くも悪くも一旦は政権を担当し、その政権の中で多くの分野での政策論議を行い、全体としては「コンクリートよりも人」ということで社会保障を重視する方向性を打ち出し、それに向けて政策も打ち出してきた。その実現は決して容易ではないが、一定の成果も出しながら総合型のデパートにはなってきたのである。
やはり政権運営を見通すならば、国のあらゆる分野で対応できる、そして優先順位も打ち出せるといったことができるような組織体でなければならない。民主党も現在厳しい状況にあることは言うまでもないが、それでも自民党に取って代わりえる政党としては当分の間、民主党が頑張らなければならない。

私は拙速な野党再編は止めて、苦しいけれども地道に民主党の政策、人を大事にする政策を訴え、自民党政治の問題点を厳しく追及しながら来るべき時を待つしか再起の道なしと考えている。




2013年 8月20日

党執行部との意見交換

8月19日の夜に上京し、議員仲間との会食を行ったが、皆さん選挙疲れもとれて元気そうでした。翌20日午後からは党本部で党執行部との意見交換を約1時間30分行った。執行部側は、海江田代表、大畠幹事長、加藤選対委員長のほか細野さん、中川さん、郡司さんなども参加され、主要メンバーが揃っていた。

聞いたところでは、落選議員を3つの班に分けて、19日から21日にかけて毎日意見交換をするとのこと。20日は一川さん(石川県)、中谷さん(徳島県)、武内さん(高知県)、徳永さん(岐阜県)と私が参加した。海江田代表の挨拶まではマスコミに公開したが、その後は非公開にしてそれぞれからざっくばらんに意見交換をすることができた。
皆さんは現在のところ選挙でお世話になったところへの挨拶回りをしていることはどこでも一緒でした。民主党が嫌われてしまったこと、あるいはもう無視されてしまっていることにも多くの前議員から言及があった。昨年までは、民主党に対して文句を言ってきたが、今回の参院選では文句も言ってこない、無視された、という意見も多かった。

私からは、同様なお話しをしたが、付け加えて、
民主党としての政策がいささか総花的で民主党はどういう方向を目指しているのか有権者に届いていない。
今回の参院選では多くの争点が示されていたが、自民党は本格的な論戦を避け、とにかくアベノミクスで景気回復と衆参のねじれ解消ぐらいしか言っていない。野党の側から争点作りを仕掛けていって、有権者に分かりやすい争点化を図らなければならないのに、それができていない。
そもそも改憲問題,TPP、年金にしても民主党の政策自体は必ずしも明確ではない。現在の民主党にとってこうした争点をまとめることは容易ではないが、例えば憲法9条はどうするか、TPPへの賛否はどうか、どう立ち向かうのか、最低保障年金は財源をどう確保してやり遂げるのか、こうした政策面は難しい課題が多いが、民主党が仕掛けていかないと選挙が盛り上がらないと述べた。
その他、自民党との組織力の違いや地方議員の圧倒的な不足なども話題にしていたが、海江田代表は熱心にメモをとって聞いていた。

お互いに励まし合いながら一致結束して時間はかかっても地道に頑張ろうと言うことで締めくくった。




2013年 8月8日

小松氏の内閣法制局長官就任に疑念

政府は8月8日の閣議で、内閣法制局山本庸幸長官を退任させ、後任に小松一郎駐仏大使を充てる人事を決めたことが報じられている。何故小松氏なのか、疑念を示しているマスコミも多いが、私も強い疑問を持っている。まずはタイミングが唐突であるし、そのうえ適材適所とも思えない。

安倍総理が集団的自衛権を容認しようとしていることは誰でも知っている。小松氏も同じような考え方のようで、いわばお友達人事とも言える。

第一次安倍政権で小松氏は、集団的自衛権の行使容認に向け設置された有識者会議「安全保障の法的基盤の再構築に関する懇談会」に国際法局長として携わった。この有識者会議が集団的自衛権の行使などを可能とした「四類型」の立案に深く関与したと言われている人物でもあるし、駐仏大使就任の直後の2011年に出版した著書でも集団的自衛権の行使を容認している。

このような人物を何故、参院選直後に採用したのか。どうみても参院選勝利を受けて、まさに集団的自衛権容認に向けて大きく舵を切ったといわれても仕方がないであろう。しかもこれまでの慣習を破っての人事だ。
つまり、政府の憲法解釈を担う法制局長官の後任には次長が昇格するのが慣例だ。小松氏は、外務省出身の官僚ではあるが法制局の勤務経験は全くない。そのような経歴の小松氏の採用はまさに特例中の特例だ。

これまでこうしたお友達人事を異例の形で強行することに強い危惧を有しているのは私だけではあるまい。内閣法制局は集団的自衛権の行使は憲法上許されないとこれまでは解釈してきたが、この解釈を変更するのであろうか。
この解釈は、それこそ自民党政権下で長い間、何度も国会で示されてきたものである。これを安倍政権の意向に沿って簡単に変えるようであれば、内閣法制局の自殺とも考えられる。時の政権の言うままに自由自在に解釈を変更するようであれば、内閣法制局の威厳はなくなるし、内閣法制局などは不要だということにもなってしまう。
内閣法制局もこれまで示してきた解釈を踏まえるのが常識であり、しかも国の根幹に関わる大問題について、新長官の思うままには解釈変更はしないとは思うが、政治の世界には「まさか」という坂もある。厳重に注視しなければならない。




2013年 7月20日

7月20日(17日目・選挙活動最終日)

選挙戦最終日。

先ずは、朝7時から熊本市内の田崎市場前で手振りからスタートしました。

すると、何と自民党の応援団の皆さんも田崎市場の前で旗振りを始めました。いささか呉越同舟と言った感じ。

お互いにそれぞれのテリトリーを侵さないようにいわば紳士協定が暗黙のうちに締結された感じとなりました。

私自身は、市場の中の挨拶回りに切り替えました。
もう魚も野菜もセリは終わっていましたが、できるだけ邪魔にならないように注意しながら回りました。

熊本市内をグルグル回って、できるだけ街頭演説もとりいれました。声は枯れていますが、全体の体力は十分に残っています。

元気に街頭演説の数をこなしながら、最後は、新市街の入り口でマイク納めを終える事ができました。

とにかく無事に17日間の選挙戦を終えることができました。支えてくれたスタッフや支援者の皆さんには、感謝、感謝です。

おひとりおひとりに私の訴えが届くように、精一杯頑張りましたが、時間が足りずとても残念です。

それでも、私の話に耳を傾けてくださったすべての皆様に感謝申し上げます。






2013年 7月19日

7月19日(16日目)

一日中、熊本市内を回りました。
薄曇りの天候でしたが、時々、陽射しが強くなることもあり、やはり厳しい暑さのなかでの遊説となりました。

熊本市内の遊説は、主に三つに分かれるかと思います。
一つは、大きな通りの交差点です。車がひっきりなしに通りますので、かなりの人の目には触れることになります。
二つめは、スーパーなどの商店街での演説です。
三つめ 、住宅街での演説です。
こうした街頭演説を、組み合わせしながら熊本市内を回りました。

住宅街では、個人宅やマンションのベランダに、わざわざ出て来ていただいて、じっと耳を傾けてくださる方も多く、元気をもらい、気合も入りました。

とあるマンションの前で演説をしていたところ、中年の男性が出て来られました。
「元々は民主党に期待をしていたが期待外れ」「ガソリン暫定税率の廃止、高速道路の無償化などには特に期待していたがダメだった」と厳しい言葉をかけられました。「先ずは、そうした約束違反をお詫びすることから始めなくてはならない」とまで言われました。
率直にお詫びをしたうえで話しをしたところ、「やはり民主党には、頑張ってほしい、貴方が個人として頑張っていることはよく知っているよ」と言われ、最後は、しっかり握手して別れました。

街頭演説していると、時々、このような事があります。

今日の最後は、花園地区でした。団地のみなさんが25人程も出て来ていただき、感激でした。

顔は日焼けで真っ黒になりましたが、元気いっぱいで最終日を迎えられそうです。最後まで、おひとりおひとりに声が届くよう頑張ります。




2013年 7月18日

7月18日(15日目)

植木町での街頭演説がこの日の第一声となりました。
その後、山鹿方面へ向かい、午後からは山鹿市内を遊説しました。

熊本市の北区役所前で演説を行いました。出勤中の職員の皆さんも立ち止まって聞いていただきありがとうございました。

山鹿市の集会所で、シルバーの皆さんが集まっていらっしゃいました。十数人の方々が、ちょうど、植木の剪定の勉強中でした。
おそらく会社などを定年退職したあと、剪定の勉強をして実際にシルバーセンターなどから個人宅の植木の剪定をすることで社会の役に立ちたいと考えておられる方々だろうと思いました。

「民主党はもっと頑張らなくてはいかんよ」「自民党ばかり勝たしてはダメだ」「選挙は厳しいようだが、最後まで頑張れ」などと励まされました。
こういう人たちを大事にしなければならないと痛感しました。

夕方には山鹿市、湯の端公園で街頭演説会を行いました。
同じ民主党の参議院議員である前川清成さんが応援に駆け付けてくれ、「人権派の弁護士、民主党の良識派、真面目な勉強家」などと力強く激励してくれました。

私は、「気合いを入れて、あと二日間、死力を尽くして頑張るので、最後の最後まで支持を広げて欲しい」と声を上げました。
声は大分枯れてきていますが、気合い、気力は十分です。





2013年 7月17日

7月17日(14日目)

山都町を出発し、美里町、嘉島町、益城町、富合町を回り宇土市、宇城市に入りました。
とにかく一人でも多くの方とお会いしたいので、商店街や住宅地にもどんどんお邪魔して挨拶を続けています。

19時からは松橋町のパルシェ前の駐車場で、宇城総決起集会を行いました。暑い中お集まりいただき、熱心に耳を傾けてくださった大勢の皆様に感謝いたします。

私は、熊本で弁護士として31年間頑張ってきました。あくまで社会的弱者の立場に立ち、悩んでいる人や困っている人たちを助けるとの思いで弁護活動をしてきました。

アベノミクスの経済政策では、一部の大企業やお金持ちはどんどん優遇され、中小企業や労働者、年金生活者など、生活はますます厳しくなります。実体経済の回復や国民の生活がよくならなければ、本当の景気回復にはつながりません。

「憲法改正NO!」  「TPP反対!」

終盤は、熊本市近郊を回ります。
「熊本の声」を国政に届けるためにも、一人ひとりにお訴えが届くよう、最後まで頑張ります。





2013年 7月16日

7月16日(13日目)

天気は良いのですが、多少雲がかかっていたので、それ程暑くはありません。

選挙カーの運転手さんに言わせると、これ程まで稜線もくっきりとした五岳全部が綺麗に見えるのは滅多にないとのこと。

選挙カーは阿蘇市を結構細かな路地まで入り込んで進みました。多くの人たちから「頑張って」と声をかけてもらいました。行き交う車からも多くの方が手を振ってくれました。

阿蘇市役所の前で演説をしたところ、佐藤市長がわざわざ出て来られ、じっと聞いてくださったのには恐縮でした。

阿蘇市から南小国町、小国町と回りました。

正直言ってもっと時間をかけて回りたかったのですが、産山村、波野にも行く予定があり、とても残念でした。

午後6時30分からは、阿蘇市で個人演説会を開きました。
菅直人元総理大臣が駆けつけてくださいました。ニュースで、菅さんが安倍総理を刑事告訴したと聞いていたので、何かコメントか、ハプニングがあるかもしれないと多少緊張していました。心配したハプニングは起きず、菅さんからは、「もう一度国政に送ってください」と力強く応援をいただきました。

お集まりいただいた大勢の皆さまに感謝いたします。投票日まで数日となりましたが、最後の最後まで、私は訴えていきます。





2013年 7月15日

7月15日(12日目)

菊陽町を出発して、阿蘇方面へ回りました。

西原村から高森町に向かっていたところ、高森町の手前で女性が飛び出ていらして、細長い紙を手渡されました。その紙には「原発ゼロを」と書いてありました。福島原発事故から家族で避難して来られた方で、「原発は必ず無くして下さい」と強く訴えられました。
私は「自然エネルギーを飛躍的に拡充して原発ゼロをめざします」と答え、握手して別れました。

阿蘇は、三連休の最終日ということもあってか、多くの観光客で賑わっていました。高森町や阿蘇の立野に向かう沿線ではとても反応がよく、次々に出て来ていただいて、握手握手の連続でした。
建設関係者と思われる人たちからも、「自民党に負けるな、厳しいけどまだまだいけるから頑張れ」と励まされました。

皆さまからの励ましが何よりも力になります。阿蘇など、地方の方が街中よりも反応が良いと実感しました。

明日も阿蘇回りです。




2013年 7月14日

7月14日(11日目)

菊池市、合志市、菊陽町、大津町を回りました。気温は思った程上がらず、雲も出て多少しのぎやすい一日でした。
正直言って、もっと丁寧に回りたいのですが、短期間の選挙戦の中では時間の余裕もなく駆け足での遊説でした。

「水辺プラザかもと」にも立ち寄りましたが、幾つも出店が出ていて、チョットお話ししながら選挙運動もしました。

カッコいいオートバイに乗った愛好者と思われる一団がいて、「民主党を応援していますよ」とのことでしたが、残念ながら長崎から来ているとのことでした。 でも、「頑張れ」と元気をもらいました。

「旭志道の駅」でも街頭演説をしました。結構、車の通行量が多く、手を振って応援してくれました。

夕方になって、菊陽町や大津町を回っている時、数件の住宅ではバーベキューをやっていました。人数が多かったバーベキューにチョット参加をさせていただき、楽しくおしゃべりしました。 日本人はバーベキュー大好きですよね。

こちらは選挙運動ですが、最後には皆さんから「頑張って」と言われ、嬉しい気分で遊説に戻りました。





2013年 7月13日

7月13日(10日目)

昨日の下島に続き、今日は天草上島での遊説でした。 二日間で天草を一周。
かなり急ぎの行程でしたが、どこでも反応が良かったので、気持ち良く天草遊説を終えることが出来ました。
先ずは感謝いたします。

13日のトピックは御所浦行きです。
龍ヶ岳町の棚底港から船に乗り、本郷では上陸しましたが、それ以外はマイク設備も船に乗せて船からの演説でした。

本郷では、水俣病患者さんたちに出迎えてもらい、港で演説しました。演説が終わると、握手をして回りましたが、「頑張れ」と暖かく声をかけていただきました。

恐竜の化石が発見された御所浦らしく、ちょうど「恐竜展」が開催されていて、私もチョット覗いてみました。

本郷以外では、船上からの演説でしたが、波止場から何人もの人たちが手を振ってくださいました。

夕方は、登立の「キャモン」前での演説会でしたが、大勢の方に応援していただき、これまた嬉しいことでした。お集まりいただいた半数以上は女性の方で、皆さん熱心に耳を傾けてくれました。
「人を大事にする政治」、「人への投資」が結局は地域を活性化すること、地域の中小企業への支援が大事だという話をしました。

その後、マイクが使える20時まで、時間いっぱい大矢野町を回り、充実した天草行きでした。

投票日は7月21日(日)です。 皆様の思いを託す大切な一票です。 投票に行きましょう。

当日、都合の悪い方は、20日(土)までのいつでも「期日前投票」ができます。詳しくは、お住まいの選挙管理委員会にお問い合わせください。




2013年 7月12日

7月12日(9日目)

朝8時に天草下島の最南端・牛深を出発し、島を北上しました。残念ながら人口が減ってきていささか寂しい感じですが、反応は悪くありません。

多くの方々が、ご自宅や仕事場から出て来てくださいました。
「6年前の参院選の時にも会いましたよ」と言われる方もいて、感謝するばかりです。

獲れたてのキビナゴを運んでいるトラックを見かけるのですが、あまりにもたくさん積んでいるので、トラックが揺れる度にキビナゴが道路に落ちてしまう。モッタイナイと思うのですが、まぁその程度は鳥のエサになっているようで、さすが漁業の街、ある意味共存共栄かな。
そんな風景も見ながら、河浦町や天草町、苓北町を経て本渡へ。

本渡では、生方幸夫衆議院議員が千葉県から応援に駆けつけてくれました。経済評論家でもある生方さんは、アベノミクスはあまりにも副作用が強いと指摘されましたが、私も同意見です。

私は、「今、熊本県選出の国会議員はほとんど自民党で、アベノミクス大歓迎です。問題点をきっちり指摘して追及できるのは私ぐらいではないか。政治はバランスが大事です。みんなが安倍支持者になってしまったら、あまりにも政治が片寄ってしまう」などとお話ししました。

そして、中小企業への支援、人への投資・支援こそが、結局は地域経済を支える。若者の雇用を確保し拡大すること、高齢者の年金を安心できる制度にすることこそが、特に大事だともお話ししました。

短時間でしたが、熱心に聞いていただきました。私の言葉に耳をかたむけてくださった皆様、ありがとうございました。




2013年 7月11日

7月11日(8日目)

暑い一日でした。

芦北町大野温泉センターを出発して、まずは芦北町を回りました。これまで芦北町にはそれ程足を運んでいなかったのですが、意外に反応が良くて、次々に家から出て来られ嬉しい悲鳴でした。皆さん農家の方ばかりでしたので、私からはTPP反対を伝えました。

芦北町の田は、あまり平坦な田が取れず、棚田が多いと感じましたが、良く手入れがされていました。暑い中でも農家の人たちは本当に良く頑張っておられます。 私も暑いなどとは言っておられません。

芦北町から津奈木町に入りましたが、どちらの町でも空地を利用して太陽光発電が設置されているのが目につきました。メガソーラーではありませんが、そこその規模です。太陽光発電が着実に進んでいると実感しました。

水俣市では午後6時頃から街頭演説をしましたが、水俣病被害者の皆さんが沢山集まっていただきました。
それで私からの演説も、水俣病問題について先ずお話しして、その後アベノミクスの問題点、憲法96条改悪の問題点、TPP反対、原発再稼働の問題点などをお話しして、働く皆さんの声を大事にする事などを訴えて終わりました。

皆さんと一緒に今度の選挙をとにかく勝ち抜こうと声をあげて盛り上がりました。





2013年 7月10日

7月10日(7日目)

暑い一日で、水やお茶のペットボトルを合計5本飲み干しました。皆さんからの忠告で、ノドが渇く前に積極的に飲んだほうが良いとのことで、こまめに飲んだのです。

球磨郡を一巡りしましたが、回ってみると、広い地域であると改めて感じました。

街中や広い国道では、割合多くの人たちが出て来ていただいて、手を振って下さったり、「頑張って」と言って熱く応援してくれました。 ありがとうございます。

なかには、数人のお年寄りの人たちから、「自分はもともと自民党支持だけど、あまり自民党ばかり勝つと政治がおかしくなる、今回はあなたを応援するから頑張るように」と激励されました。
また、何人かの方からは、「もう松野さんに入れてきました」と言われました。これまたうれしいことです。

球磨郡内では、おかどめ幸福駅付近の「幸福神社」、「一勝地駅」でも演説しました。どちらも縁起を担いで写真を撮りましたが、一勝地駅では特別な切符が売ってあり、早速購入しました。
スタッフ皆で、「願い事がかなうとイイね」と言って、頑張ろうと誓いました。




2013年 7月9日

7月9日(6日目)

完全に梅雨が明けて、空は真っ青の良過ぎる天気の中、八代を出発しました。

私は、選挙カーの助手席に座っていますが、私と握手した後、後部座席に座っている中島隆利前衆議院議員を見つけて、「あら、中島さんもいますね」などというやり取りがよく続きました。さすが元の八代市長だけに、次から次へと出てきていただきました。

ちょうど、い草農家では刈入れ時期と重なり忙しい頃ですが、皆さん仕事の手を休めては手を振ってくださいました。
八代では、農家の人たちが多かった関係もあり、私は積極的にTPP反対を言う事が多くなりました。
曰く、「TPPは熊本の農業を壊します、農村集落も壊します」。

私は、そもそも日本社会にはTPPは合わないと考えているので、日本社会を守るために徹底して反対します。お会いした皆さんからは、「ぜひお願いします」という反応が多かったようです。

八代市内から、宮原町を経て東陽町、泉町でも遊説をして五木村を訪問しました。

相良村では、緒方医院の前で演説しましたが、緒方先生も出てきていただいて応援演説までしていただきました。緒方先生からは、私のことを「弱い立場の人たちを優しく支援する国会議員であるから、皆で応援しよう」とまで言っていただいて大変恐縮した次第です。

夜は、人吉市内で決起集会があり、330人程集まっていただきました。名古屋から、友人でもある近藤昭一衆議院議員も駆けつけてくれて、えらく持ち上げてくれました。

今日は、昼も夜も持ち上げていただいた一日でした。

10日(水)、18時20分から26分頃まで、第1回目の政見放送が、NHKで放映されます。
その後の放送日程は、遊説日程に掲載しています。 どうぞ、ご覧ください。




2013年 7月8日

7月8日(5日目)

5日目は、梅雨が明けて暑い一日でした。

朝から晩まで八代市内の遊説でしたが、反応はとてもよいように感じました。次から次に家から出てきていただいて、「頑張って」という励ましをたくさん受けました。

また、ある家から奥様と思われる女性が出てこられ、とても一生懸命に「頑張ってください」と言われたのですが、その家の外には堂々と他の政党のポスターが貼ってありました。
私からは「ありがとうございます」以外に何も言いませんでしたが、夫と妻の考え方が異なることもよくありますよね。
何はともあれ、応援してくれる方はありがたいです。

14時30分頃、海江田万里民主党代表が来られ、新八代駅付近で街頭演説をしました。

また、19時からは、郡司彰参議院議員(元農水大臣)と一緒に八代市内で決起集会に参加しました。郡司議員の巧みな話術で、会場も大いに盛り上がりました。
暑い中、集まってくださった大勢の皆様、ありがとうございました。

今日からは熊本を離れて、八代(8日〜9日午前)から、人吉・球磨(9日午後〜10日)、水俣・芦北(11日)、天草・上天草(12〜13日)と5連泊となります。 元気に頑張ります。





2013年 7月7日

7月7日(4日目)

4日目は、雨には悩まされませんでしたが、逆に天気が良すぎて、炎天下での街頭演説となりました。

朝から晩まで熊本市内を回りましたが、一日で私の腕は真っ赤に。慌てて日焼けどめクリームを塗る羽目になりました。まあ名誉の負傷でしょうか?

市内でのスポット演説の反応は、だんだんと良くなってきた感じです。多くの皆さんから、「頑張って」という応援の掛け声も沢山いただきました。

「憲法を守ってください」、「物価が上がってきているので、安倍政権の経済政策は一般庶民にとって良い事はない」、「年金をこれ以上下げないでください」・・・。

どれも貴重なご意見ですし、力を貰った感じです。





2013年 7月6日

7月6日(3日目)

3日目は、宇土市、宇城市、甲佐町、御船町を遊説して回りました。率直に言って、雨にも負けず、風にも負けず、炎天にも負けずと言ったところでしょうか。
お昼前と夕方には一時的に激しい雨が降って、選挙カーの窓も開けられないほどでした。午後には時折太陽が出て日差しが強くなり、とても暑く感じました。
それでも元気いっぱい声をからして訴えをすることができたと思います。

甲佐でお会いした皆さん、ありがとうございました。
甲佐は両親の出身地でもあり、弁護士になった時から毎月無料相談をさせていただいた縁のあるところです。次から次へと家から出てきていただき、気まぐれな雨など気になりませんでした。本当にありがたいことです。

8日の月曜日は、海江田代表が来熊します。
12時40分頃、「市民会館前の交差点付近」、14時25分頃は私も一緒に八代の「よかとこ物産館」で街頭演説を行います。ご都合のつかれる方は、是非おいでください。





2013年 7月5日

7月5日(2日目)

選挙戦2日目の朝から長洲町を出発して荒玉地域で遊説、夕方に熊本市内に入りました。雨がほとんど降らなかったのは幸いでしたが、風がとても強く吹いていました。選挙カーは窓全開で走行しているので、風がビュービュー入ってきて髪が乱れに乱れました。

午後6時30分から、熊本市内の辛島公園で総決起集会が開催されました。江田五月前参議院議長(元法務大臣)が来賓として来ていただき大いに盛り上がりました。

江田さんは挨拶の中で「アベノミクスであたかも景気が良くなるかのような期待はあるが、それは近所に鰻屋が出来て、美味しそうな匂いだけは振りまいていても、結局は高過ぎていて、庶民は誰も食べられない、こんなもんではないか」という下りで、成る程上手い例えだと思いました。

集会には沢山の皆様にお越しいただきありがとうございました。ますます声を大にして訴えてまいります。




2013年 7月4日

出陣式 選挙戦がスタート!

午前10時に民主政権で撤去が決まり、工事が進んでいる荒瀬ダムを背景に第一声を上げ、17日間の選挙戦がスタートしました。時折小雨が降る中、300人近い大勢の皆様に駆けつけていただき、本当にありがとうございました。

その後、熊本市内で街頭演説を行いながら玉名へ向かいました。

演説を聞いて、わざわざ家から出てきてくださる方々と握手を重ね、午後7時30分から玉名市民会館で出陣総決起集会を行いました。会場に到着してみると、何と会場にはあふれんばかりの人がいる状態で、ありがたい気持ちと身の引き締まる思いでした。雨脚も強くなる中、多くの皆様にお越しいただき本当にありがとうございます。

これから私の政策や考えを、お一人でも多くの方に伝えるため県内を回ります。

ホームページで遊説日程を随時UPしていきますので、お近くに伺います。是非、私の訴えをお聞きください。





2013年 7月2日

率直なおばちゃんの声

7月2日は朝から合志市をお邪魔して、知り合いや紹介先などの挨拶回りでした。そうした中、とある八百屋さんのおばちゃんから率直なお話が聞けました。曰く、最近、パン、ハム、食用油などが値上がりしている。庶民の生活は苦しくなっている。国会議員は何をやっているんだか分からないし、数が多すぎるんではないか。政権交代で民主党に期待していたが、鳩山さんも菅さんも駄目だった。どこに期待をしたらよいのか分からない。民主党も期待はずれだったけれど、自民党ばかりが増えてもねえ・・・といった具合で、元気なおばちゃんでした。
私のほうはどちらかということ、おばちゃんが次から次にお話されるので、もっぱら聞き役に徹した感じ。でも参議院は良識の府だから政党よりも人物本位ですよ、などとはお話ししました。それでもこうした元気な八百屋のおばちゃんからお話を聞くのも楽しいし、とても勉強にもなります。

いよいよ4日からは参院選も始まりますが、正直言ってまだまだ選挙の雰囲気が弱い気がしています。でも夕方は、鎌田県議と一緒に知り合い方をお邪魔したところ、たまたまテレビの報道番組に鎌田県議も私も映っていて、「あれーテレビに映っている人がここにいる」といささか面白かった。
参院選の盛り上がりはまだまだであっても確実に近づいていると実感しました。




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