気仙沼の天気を確認2022年01月28日(金)

購読のお申込
株式会社 三陸新報
株式会社 三陸新報

BRT三つの新駅 3月12日に供用

設置工事が進むJR気仙沼線の東新城駅
設置工事が進むJR気仙沼線の東新城駅

BRT三つの新駅 3月12日に供用

 BRT(バス高速輸送システム)の新駅として整備が進められていたJR気仙沼線の大谷まちと東新城、大船渡線の内湾入口(市役所裏)の3駅が、3月12日に供用開始する。JR東日本が27日までに発表した。
 3月12日のダイヤ改正に合わせ、気仙沼線の大谷まち駅を本吉町野々下地内に、東新城駅を介護老人保健施設「リンデンバウムの杜」付近、大船渡線の内湾入口駅を市役所第2庁舎裏の専用道沿いにそれぞれ設置する。
 東日本大震災後、BRTで本格復旧した気仙沼、大船渡両線のうち、気仙沼市内の新駅は、市が地域住民の声を受けて計10駅の設置をJRに要望。これまでに大船渡線の唐桑大沢、八幡大橋(東陵高校)、気仙沼線の市立病院、赤岩港、岩月の5駅が開業しており、今回完成の3駅を加えると新駅は8駅となる。
 残る要望箇所のうち、気仙沼向洋高校前は陸前階上駅との距離が近いことなどから、JRは「設置は難しい」との回答をすでに市に伝えている。本吉町の津谷大沢は、市とJRが協議を続けている。
 気仙沼線は、昨年12月27日に専用道化計画で残っていた大谷海岸―陸前階上間(延長3㌔)が供用を開始。柳津―気仙沼間(延長55・3㌔)のうち、約9割に当たる48㌔が被災した線路跡地を活用するなどして全て専用道化された。
 大船渡線は、気仙沼―盛間(43・7㌔)のうち、気仙沼市内を含む18・8㌔(4割)が供用。陸前高田市竹駒町の気仙川橋りょう付近を残すのみで、完成すれば専用道化率は5割に達する見通しだ。