わずか1日で首位奪い返した 千賀滉大は7年連続の快挙も「普通に投げれば」と涼しい顔

西日本スポーツ

 ◆オリックス3-4ソフトバンク(11日、京セラドーム大阪)

 チームを首位返り咲きに導いたのはエースの投球だった。ソフトバンク千賀が6回2失点にまとめ、7年連続の2桁勝利となる10勝目に到達。「もう少しいいピッチングをして節目を迎えたかったけど、勝ててよかった」。球団では南海時代の1982~88年にかけて記録した山内孝徳以来、34年ぶりの快挙となった。

 初回に柳田のアーチで3点の援護をもらい、気合を入れた。「後は自分がやるだけだなと思った」。本調子とはいえない中でも、最速159キロの直球を軸に5回まで無失点。6回は味方の失策もあって2点を失い、なお2死一、三塁のピンチを背負ったが、代打頓宮を真っすぐで二ゴロに仕留め、リードを守り抜いた。

 昨季は4月上旬に左足首の靱帯(じんたい)を損傷した影響で前半戦は1勝に終わったが、後半戦にフル回転し、シーズン最終戦で10勝にたどり着いた。今季も新型コロナ感染による離脱などもあったが、順調に到達。「普通に投げればいく数字」との言葉は自覚の現れだ。

 チームの連敗を3で止め、首位の座を奪い返した。「負けていたら差がつくところだったので。なんとか食らいついていける、いい勝ちだった。残りの投げる試合はすべて勝てるように準備したい」。エースはやはり、頼もしかった。(長浜幸治)

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