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安保協定、交渉開始へ 官民連携で復興支援―林外相がウクライナ訪問

配信
握手する林芳正外相(右)とウクライナのゼレンスキー大統領=9日、キーウ(外務省提供)

握手する林芳正外相(右)とウクライナのゼレンスキー大統領=9日、キーウ(外務省提供)

  • 共同記者会見を行う林芳正外相(左)とウクライナのクレバ外相=9日、キーウ(AFP時事)
  • 多数の民間人が殺害されたウクライナのキーウ近郊ブチャの教会で献花し、手を合わせる林芳正外相(右)=9日(代表撮影)
  • 多数の民間人が殺害されたウクライナのキーウ近郊ブチャの教会を視察する林芳正外相(右奥から3人目)=9日(外務省提供)

 林芳正外相は9日(日本時間同)、ウクライナの首都キーウ(キエフ)を訪れ、ゼレンスキー大統領、クレバ外相と相次ぎ会談した。大統領とは安全保障に関する2国間協定の交渉開始で合意。外相会談でウクライナの復旧・復興に対し、官民が連携して支援を強化していく考えを表明した。

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 ゼレンスキー氏は会談後、通信アプリ「テレグラム」で「先進7カ国(G7)共同声明を発展させる中で、安全保障に関する2国間協定の交渉を開始することに合意した。日本に感謝している」と投稿。林氏は会談で可能な限り早期に初協議を開始したいとの意向を示した。

 林氏はウクライナ側に対し、2024年初頭に東京で「日ウクライナ経済復興推進会議」を開く方針を伝達。外務省に「ウクライナ経済復興推進室」を新設し、官民の調整などに当たることも説明した。

 不発弾運搬用のクレーン付きトラック24台を供与し、越冬支援として大型変圧施設2基を供与すると説明。両外相は共同記者会見に臨み、会談の成果を発表した。

 ロシアによる侵攻後、林氏のウクライナ入りは初めて。G7の各外相は既に訪問している。今年のG7議長国として、年内に予定する外相会合を前に、引き続きウクライナ支援に取り組む姿勢をアピールする狙いだ。

 会談に先立ち、林氏は多数の民間人が殺害されたキーウ近郊ブチャの教会を訪れ、献花した。犠牲者の写真を見て回った林氏は「全く残虐な行為だ」と語った。

最終更新:

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