マレーシア徒然抄

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第78回.ママック・ギャング射殺の巻
 
 

マラッカのニョニャ街

 
 

マラッカ河

 
 

ペナンのチョングマンション

 
     
  ビジョン2020のもと先進国めざして頑張るマレーシア。そんなマレーシアを足元から見た辛口コラムです。第78回は、2006年に絶滅した筈のママック・ギャング(Mamak Gang)が今月警察との 撃ち合いで射殺・逮捕されたニュースについてです。

マレーシアでよく使われている言葉「Mamak」はタミール語の「おじさん」に由来するものです。タミールムスリム社会と文化を現していますが、殆どのインド人ムスリムはこの言葉に非難の意味を込めて常用しているようです。

この言葉に由来されるママック・ギャングは'90年代からマレーシアで暗躍し始めており、当初は工場や倉庫を襲撃していたが、後になって自動車強奪や自動車強盗へと犯行手口を変えて来ました。その中でも'94の独立記念日にスバング空港でカーゴの金塊を盗んだ事件は広く知られています。しかしながら、'06年暮れにセランガー警察によって逃げていた最後の3人が逮捕されからこのギャングは消滅したと思われていました。

ところが、9月2日、乗用車2台に乗る6人の輩が
近くのガソリンスタンドを狙っている様だとの通報がありました。8月31日の独立記念日と週末が重なり銀行へ預けられていない売上金がたっぷり残っているからです。警察が到

 
用車へ職務質問をすべく近づいた矢先いきなり発砲してきました。そして激しい銃撃戦になりギャング4人は銃殺されてしました。残る2人は命からがら(徒歩で)逃走したようです。

警察によると射殺された4名の内2名は旧ママック・ギャングの残党であり拘留中に知り合った2人を仲間に加えての犯行と見られています。

マレーシアの警察は追い詰めた犯人の手や足を狙うなんて 優しいことはしません。容赦なく射殺してしまいます。何時もの事ですが、やらなければやられるのですから仕方ありません。地元のテレビニュースでは胸を打たれ車の傍で倒れている犯人の映像を生々しく映し出していました。こんなニュースを見ていると、つくづく感じます、マレーシアはまだまだ先進国にはなれないと...

写真の銃は射殺されたギャングが持っていた銃と同型のオーストリア製ステアー。ギャングはこの他にも警察官チョッキや手錠などを持っていました。更に警察のステッカーを車に貼り付けていたのですから被害に遭った方も多いのでは?

写真:マレーシア・ユネスコ世界文化遺産

{2008年9月}

 
 

マラッカの時計台

 
 

マラッカのセントポール教会跡

 
 

ペナンの旧市役所

 
     

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