旧「カウボーイ恵庭店」&旧「恵庭・東宝シネマ8」跡に佐藤木材工業が住宅用部材工場

経済総合

 恵庭市戸磯391ー1の国道36号線恵庭バイパス沿いにあった旧「カウボーイ恵庭店」と旧「恵庭・東宝シネマ8」が、住宅用木材製品の工場兼倉庫に生まれ変わる。敷地と建物を佐藤木材工業(本社・北斗市)が取得、改装工事を行い2022年4月から稼働を始める。(写真は、改装工事が進められている旧「カウボーイ恵庭店」)

 元々はバブル期に札幌を中心に賃貸マンション「エンドレス三井」などを手掛けた鉄骨加工メーカー、三井が所有していた土地だったが、パワーセンターを展開していたカウボーイが取得、1998年11月に「カウボーイ恵庭店」をオープンさせた。

 カウボーイはその後、経営不振に陥って、店舗をトライアルカンパニー(本社・福岡県東区)が承継、2008年8月以降は、「トライアル恵庭店」として15年7月まで営業を続けた。一方、「恵庭・東宝シネマ8」は、「カウボーイ恵庭店」と一体化したシネマコンプレックスとして00年に開業したが、「トライアル」閉店と共に閉鎖された。

 土地建物は、カウボーイと関係する企業が所有していたが、「トライアル」閉店前に明和住建(本社・札幌市北区)が取得、同社は閉店後に土地建物の売却先を探していた。

 閉店から5年後の20年7月、佐藤木材工業が土地建物を取得した。同社は、苫小牧市内に工場を所有、運営していたが、機械の老朽化で移転を迫られていた。現在、既存の建物を利用して工場兼倉庫に改装する工事を進めている。施工はナカノフドー建設(本社・東京都千代田区)が行っており、工期は20年8月17日から21年8月31日まで。「トライアル」店舗跡に住宅用プレカット木材製品の製造工場、「恵庭・東宝シネマ8」跡は倉庫にする予定。総投資額は23億円。22年4月から稼働を始めるが、50人規模の雇用を予定している。
 20年前から5年前までは、商業施設や映画館として賑わいを発信する施設だったが、今度は木材製品の製造工場として生まれ変わる。

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