コロンビア、「TPP11」加盟を正式申請
手続きは新政権下で2019年以降に
【ボゴタ=外山尚之】コロンビアのグティエレス商業・産業・観光相は15日までに、米国を除く11カ国による環太平洋経済連携協定(TPP11)へ加盟申請をしたと明らかにした。地元メディアに対し、「公式に加入申請をしている」と発言。実際の加入手続きは2019年以降になるとし、8月に発足する次期政権が引き継ぐとしている。
コロンビアはメキシコ、ペルー、チリとともに中南米の太平洋諸国で構成する自由貿易圏「太平洋同盟」に加盟している。コロンビア以外の3カ国はTPP11のメンバーで、グティエレス氏は「TPP11はとても重要な仕組みだ」と述べた。
17日に大統領選を控えるコロンビアでは、自由貿易に前向きな右派候補が事前の世論調査で左派候補を引き離している。新たな自由貿易交渉は国内で議論を呼ぶ可能性があるため、サントス政権が最後の仕事として加盟への道筋をつける狙いとみられる。