衆院28日解散 前原代表 民進・希望合流提案へ 公認候補擁立せず事実上「解党」

記者会見する民進党の前原誠司代表=21日午後、東京・永田町の民進党本部(斎藤良雄撮影)
記者会見する民進党の前原誠司代表=21日午後、東京・永田町の民進党本部(斎藤良雄撮影)

 衆院は28日午後の本会議で解散される。衆院選は10月10日公示-同22日投開票の日程で行われる。選挙を前に民進党の前原誠司代表は27日、同党の希望者が小池百合子東京都知事が代表を務める国政新党「希望の党」に合流する案を28日の両院議員総会で示す方針を固めた。民進党を衆院選の届け出政党とせず、公認候補も擁立しない意向で、民進党は事実上の「解党」となる。

 前原氏は27日、複数の民進党議員と会談し「望む人は全員、希望の党から出馬できるようにしたい」と伝えた。希望者は希望の党公認で衆院選に出馬し、それ以外は無所属での立候補となる見通しだという。枝野幸男代表代行は27日、赤松広隆前衆院副議長グループが開いた会合で「前原氏は無所属で出馬する」との見通しを示した。

 前原氏はすでに小池氏に、こうした内容を伝えたとみられる。ただ、希望の党は「第2民進党」との批判を嫌い、民進党全体との合流に否定的だ。

 小池氏は27日夜のBSフジ番組で、希望の党への受け入れを否定しなかったが、「党と党で手を組むことは考えていない」と明言した。「仲間として戦えるか議員一人一人ずつ決めさせてもらう」とも語り、候補者を厳正に選別する考えを示した。

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