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【名古屋グランパス】長谷川監督、開幕まで一週間余りも「急ピッチで仕上げるので楽しみに」

2022年2月9日 17時32分

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長谷川監督

長谷川監督

 名古屋グランパスは9日、沖縄県南風原(はえばる)町での春季キャンプを打ち上げた。6日までの当初予定を、新型コロナウイルス感染者続出のため延長。19日の今季開幕・神戸戦(豊田スタジアム)へ向け、全力で状態を上げていく。
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 暗雲が垂れ込めたキャンプにも、最終盤で晴れ間がのぞいてきた。選手8人が襲われたコロナ禍だが、療養施設から順次復帰。20人がそろい、紅白戦ができるまでになった。
 「何とか開幕に間に合わせる。ここから急ピッチで仕上げるので楽しみにしてほしい」。サポーターへの一言を求められた長谷川健太監督(56)は努めて明るい表情をつくり、約束した。
 急展開の17日間だった。キャンプ中初めての練習試合となった1月28日の沖縄SV戦で「非常に高い意識を持ってプレーしてくれた」と手応えを得た直後、チームは活動を休止。4日にグループ練習を再開するまで自室での個別練習を強いられた。
 選手からは「早く名古屋に戻りたい」という悲鳴まで出た。必死になだめた指揮官が「一昨年、一番初めに緊急事態宣言が出てJリーグが止まった時のような感じ」と振り返る窮地だった。
 練習試合を取り止め、トレーニングの予定は練り直し。心肺機能を上げ、けがをしないコンディションに…。基礎からの振り出しに戻りかねない状況で、残された選手が少人数ながら練習を積み重ね、踏みとどまった。
 新体制で初めて終えた春季キャンプ。30歳前後の選手が多く「非常に理解力は高い」と信頼を深めた。指揮官が繰り返した「あと1週間」。時間はない。だが、やれることはある。J1歴代2位の勝利数を誇り、かつて他チーム指揮官から「勝たせることができる」と称賛された長谷川監督。その歴戦の手腕と分厚い選手層で、チームを“戦う集団”に変える。
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 長谷川監督が「一つの救い」と話したのは、12日に今季からJ1に復帰した磐田との練習試合が組まれたこと。春季キャンプでは、4試合が予定されていたが、3試合が中止になり、開幕前の実戦経験不足が懸念されていた。
 「(試合の中で)いろいろ、分かることもあると思うので、そこでチェックしていきたい」と臨む一戦は、一般、メディアともに非公開で実施される。

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