愛知県の警察署で、勾留中に死亡した男性の父親は「息子が殺されたと思っている」と警察の対応に不満をあらわにしています。男性は持病の薬をもらえなかった上、連続で100時間以上、手足を拘束されていた疑いもあります。

■拘留中の男性死亡 父親「殺されたと思っている」

仏壇にそっと手をあわす父親。警察への憤りをあらわにしました。

死亡した男性の父親
「息子が殺されたと思っている。はっきり言って人間扱いじゃない」

43歳の息子は11月25日、公務執行妨害の疑いで逮捕されましたが、その後、勾留されていた愛知県警岡崎署で亡くなりました。

愛知県警によりますと、署員らは男性が留置場で暴れたため、男性を「保護室」という部屋に移したと言います。

そこでベルト状の手錠や縄を使い、男性の手足を拘束。男性はその状態で100時間以上、保護室に収容されていたと言います。

■障害者2級手帳・糖尿病 署員の対応は

死亡した男性の父親
「(息子は精神疾患で)障害者2級手帳もあるし、暴れだしたら止まらないから、(警察には)『医者が鎮痛の薬を打って病院に入れないとダメだ』と訴えたけど、それでも聞いてもらえなかった」

「精神疾患」や「糖尿病」を患っていたという男性。警察関係者によりますと、「精神疾患の薬は処方した」としていますが、糖尿病の薬は与えなかったと言います。