ロシア「精鋭」空挺部隊を異例の防衛戦投入…ウクライナに防衛線突破され、応急対応か

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 ウクライナ公共放送は3日、ウクライナ南部ザポリージャ州のロシア軍が、ウクライナ軍の反転攻勢を防ぐため、精鋭とされる 空挺くうてい 部隊を最前線に投入し始めたと報じた。ウクライナ軍に防衛線を突破されたロシア軍が、応急的な対応を迫られている可能性がある。

前線で軍幹部と意見を交わすゼレンスキー氏(4日)=ロイター
前線で軍幹部と意見を交わすゼレンスキー氏(4日)=ロイター

 空挺部隊は航空機からの降下による奇襲が主な役割で、守備的な作戦に投入されるのは異例だ。ウクライナ公共放送は「いわゆるエリート部隊を防御戦に使っているとすれば、何かがうまくいっていないに違いない」とするウクライナ軍報道官の談話を伝えた。

 米政策研究機関「戦争研究所」も、3日の報告書で、ロシア軍の空挺部隊がザポリージャ戦線上の集落ロボティネ近辺に再配置されたとの見方を示した。

 ザポリージャ戦線では8月下旬以降、ウクライナ軍による反転攻勢の進展が相次いで伝えられている。28日には、ウクライナ軍がロボティネを奪還したと発表し、進軍の足がかりになると指摘されていた。

 ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は4日、東部ドネツク州を訪れ、露軍との戦闘に従事する部隊を視察した。ドネツク州は大部分がロシア軍の占領下にあり、6月以降、ウクライナ軍が反転攻勢で領地奪還を図っている。

 ゼレンスキー氏は視察後に公開したビデオメッセージで「何が不足し、何を変えるべきか、戦闘に行っている人々から直接聞くことは非常に有用だ」と述べ、戦況打開に力を尽くす意向を強調した。

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