ドローンで点検 JRの実験進む

JR北海道は、コスト削減を図るため、列車が走るトンネルや橋などの点検にドローンを活用できないか実験を進めていて、早ければ来年度からの実用化を目指しています。

JR北海道は、列車が安全に走ることができるよう、トンネル内の壁や線路、橋のほか、線路沿いに植えられた防風林の状況を定期的に点検しています。
この作業は、これまでは職員が目視で行ってきましたが、コスト削減を図るため、JR北海道は新たにドローンを使って点検する実験を去年から始めています。
実験では、廃線となった留萌線のトンネルで実際にドローンを飛ばして壁の状況をチェックしているほか、上空から防風林の状態も確認できるか、試しているということです。
JR北海道では、実験で問題がなければ、早ければ来年度にもまず防風林の点検でドローンの活用を始める計画です。
島田社長は今月17日の記者会見で、「ドローンは3年前の台風の際、石勝線や日高線の被害状況の確認で活躍した。将来的にはAI=人工知能を使うことで施設の状態の解析も省力化できるようにしていきたい」と述べました。