徳川美術館

源氏物語絵巻を修復公開 83年ぶり巻物に

内覧会で報道陣に公開された保存修理を終え額面装から巻物装になった国宝「源氏物語絵巻」(写真は関屋・絵合)=名古屋市東区の徳川美術館で2018年11月2日、兵藤公治撮影
内覧会で報道陣に公開された保存修理を終え額面装から巻物装になった国宝「源氏物語絵巻」(写真は関屋・絵合)=名古屋市東区の徳川美術館で2018年11月2日、兵藤公治撮影

 徳川美術館(名古屋市)は2日、所蔵する日本最古の「源氏物語絵巻」(国宝指定)を後世まで保存するため絵巻物の状態に修復したと発表した。絵の具の剥落や紙の傷みが激しく1932~35年に額面に改装したが、制作当時の平安時代の雰囲気を伝えようと、絵と詞書(ことばがき)を一体にして83年ぶりに巻物に仕立て直した。3日から開催される特別展「源氏物語の世界-王朝の恋物語-」(12月16日まで)で一般公開する。

 公開されるのは、「関屋・絵合(えあわせ)」「柏木(一)」「竹河(二)」など7巻。絵一場面ごとにその場面を説明する詞書とセットで1巻の巻物にした。人間国宝の北村昭斎、室瀬和美両氏が分担して作成した。

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