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国際
日産のイエローキャブ、NYで10年間独占供給に危機
2013.10.26 13:58
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地裁が無効判決
【ニューヨーク=黒沢潤】ニューヨーク名物の黄色いタクシー「イエローキャブ」を日産自動車が10年間にわたって独占的に供給する計画が危機に直面している。地元裁判所が今月上旬、「供給契約は無効」との判決を下したためだ。市側は上訴するなど徹底抗戦の構えを見せ、日産が28日から引き渡す車両も順次走り出す見込みだが、計画を推進してきたブルームバーグ市長が今年末、任期満了に伴って退陣することもあって、先行きは不透明だ。
ニューヨークには現在、米フォード・モーターの大型セダンやトヨタのハイブリッド車「プリウス」など約20種、約1万3000台のタクシーが走っている。だが市側は2011年、日産のミニバン「NV200」を次世代タクシーに選定、日産に今後10年間、独占的に供給させる権利を与えた。
ところが、地元のタクシー業界団体が反発し、市側を提訴。ニューヨーク州の裁判所は今月8日、「(日産車の)購入を強制する権限は(市側に)ない」との判決を下した。
市長肝いり
導入はブルームバーグ市長肝いりの計画で、市側は法廷での勝利を目指す。日産のスポークスマン、ブライアン・ブロックマン氏も「供給される第一陣のタクシーはニューヨークに到着している。週明け(の28日)から予定通り、姿を現すことになる」と話す。
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