【侍U18】高橋昂也…8回途中9K!韓国撃破!決勝進出

2016年9月4日6時0分  スポーツ報知
  • 韓国を1失点に抑えた(左から)高橋、堀、藤平の投手陣

 ◆第11回U―18アジア選手権 ▽スーパーラウンド 韓国1ー3日本(3日・台湾台中)

 【台湾(台中)3日=山崎智】高校日本代表が開幕5連勝で、3大会連続の決勝進出を決めた。今秋ドラフト1位候補左腕・高橋昂也(花咲徳栄=3年)がスーパーラウンド(R)の韓国戦で初登板初先発し、8回途中を3安打1失点9奪三振。3回に今大会チーム初失点でリードを許したが、前回覇者の圧力をはね返し、逆転勝ち。4日の台湾との決勝で、2大会ぶり5度目のアジア制覇を目指す。

 韓国の執念の限りを尽くした攻勢にも、高橋は屈しなかった。序盤から相手の監督が、ストライクの判定に対して猛抗議。「正直、早く終わってくれと思った」。投球モーションに入ると、ヤジのような声も飛んだ。「1回、ビクッとしたけど、気にせず投げた」。待ちわびた初登板。「これが国際舞台かと。(抗議で)間が長かったけど、相手に合わせないように。日本のようなテンポで投げられた」。侍らしい立ち居振る舞いで、決勝切符をもぎ取った。

日本初失点も 代表18選手でこれまで唯一、出場機会がなく、前回王者を相手に小枝監督から「不沈艦のごとく行けよ」と送り出された。日本投手陣はここまで4戦計30回無失点。2試合で無安打投球が続いていた。バトンを受けた高橋は、3回2死二塁、元中日・李鍾範氏の息子・政厚に左翼線適時打を許した。今大会33イニング目でチーム初失点。被安打も8月31日の1次R・台湾戦で堀が8回に打たれて以来、18イニングぶりだったが「最少失点に抑えよう」と切り替えた。

 7回2/3を投げ1失点9奪三振。日本ハムのスピードガンでは最速147キロを計時した。宿舎で同部屋の藤平と「俺たち、いつ投げるんだろう」とつぶやいていた左腕が、有り余るパワーで韓国をねじ伏せた。

 決勝は1次Rで完封勝ちした台湾が相手。小枝監督は「総力戦で行く」と手綱を締めた。先発は前回の台湾戦で5回途中無失点に抑えた今夏甲子園V右腕・今井が有力だ。アジア王座奪還へ。5試合計1失点と盤石の投手陣が弾みをつけた。

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