丑年生まれの輝く人たちにインタビュー。年男はアイドルグループ「King&Prince」のメンバー、神宮寺勇太さん(23)。年女は女子サッカー選手で、日テレ・東京ヴェルディベレーザ所属の長谷川唯さん(23)です。新年への思いは――。
今こそ届けたい思い 小学生から空手 心を学び舞台で生きる
――丑年のイメージは?
のんびりこつこつがんばっていくイメージかな? ぼくも、とてものんびりしています。
――12年前の年男の時、アイドルになっていると想像しましたか?
絶対に想像しないですよ。まだジャニーズ事務所に入ってもいません。当時の記憶は……ほとんどありません。12歳までの12年より、その先の方があまりにも濃すぎたので。
――小学生の頃、習い事は?
空手を小学校から中学校くらいまでやっていました。得意なのは上段蹴りです。体はそんなに柔らかくないのですが……脚が長いということしておいてください(笑い)。ボクシングを通して夢や友情を描く舞台「DREAMBOYS」では、ボクシングの「チャンプ」を演じています。ボクシングも空手も同じ格闘技ですが、格闘技は人を傷つけるものではなく、人を守るものであり、人に対する心を学ぶものです。その精神的なところは、舞台で生かせているのではないかと思います。
――舞台は年またぎの公演で、共演の後輩にお年玉をあげる立場です。
もらう立場だったときは事務所の先輩方からたくさんもらいました。うれしかったですね。服を買うなどしていました。先輩からしてもらったことを、今度は自分がする側ですが……ぼくはまだもらう立場だと思っていました(笑い)。世間的に言えば、デビューしてまだ3年ですから、納得できないですよ!(笑い)
――昨年は新型コロナウイルスの影響で、たいへんでした。
コロナ禍の下、先輩たちが演じ継いできた「ドリームボーイズ」で新年の幕開けを飾ることに、重い責任を感じます。こんな時代だからこそ、届けたい思いがあり、「ドリームボーイズ」だからこそ、届けられる思いがあるはずです。
――今年の抱負は?
ぼく個人としては、ファンのみなさんに、新しい一面をもっと見てもらいたいと思います。「こんな神宮寺君いいよね」という一面です。グループとしては、ショービジネスの本場であるアメリカで、歌やダンスをやりたいです。海外で活躍することは、亡くなったジャニーさん(事務所の前社長・ジャニー喜多川さん)との約束です。昨年はコロナ禍でできませんでしたが、必ず約束を果たしたいです。丑年生まれだからといって、のんびりはできないですね。【長岡平助、写真・内藤絵美】
プロフィル
1997年生まれ。千葉県出身。2018年、アイドルグループ「King&Prince」のメンバーとしてデビュー。04年からジャニーズ事務所のアーティストに演じ継がれている舞台「ドリームボーイズ」に、19年に続き「チャンプ」役で出演(2020年12月10日~2021年1月27日、帝国劇場)。詳しくは公演のサイトを見てください(tohostage.com/dreamboys/)。