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千賀快投、交流戦心配ご無用

今季6勝目を挙げ、スタンドの声援に両手を上げて応える千賀
今季6勝目を挙げ、スタンドの声援に両手を上げて応える千賀
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先発し、8回1失点の千賀
先発し、8回1失点の千賀
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工藤監督(左)とタッチを交わす千賀
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 頼れる先発ローテの軸が帰ってきた。左背部の張りの影響で中11日の先発となった千賀滉大投手(24)が、8回1失点の快投で不安を一掃した。最速153キロの快速球を軸に力の投球を見せ、100球が目前だった8回は続投を快諾。先制二塁打&3ランの上林ら好調な打線の援護も受け、楽天則本と並ぶリーグトップの今季6勝目をマーク。30日開幕の交流戦を前に、チームも首位楽天とともに30勝に到達した。

 ■最速153キロ直球軸

 迷いはなかった。7回を投げ終えた千賀に、佐藤投手コーチが声を掛けた。「もう1イニングいってくれると助かる」。この時点で球数は98球。「いけます」と即答した右腕は8回を8球で三者凡退。中11日のマウンドで、リーグ最多タイの今季6勝目を挙げた。

 16日のオリックス戦で左背部に張りを訴え、わずか9球で緊急降板。首脳陣が青ざめたアクシデントからの復帰登板で8回1失点の快投を見せ、試合後は「何事もなく終われてよかった。長いイニングを投げられてホッとしています」と素直な思いを口にした。

 最速153キロの直球を軸に押した。初回は先頭の西川への初球が150キロを計測し、13球で三者凡退に抑えた。6回までに許した4安打は全て単打。5点リードの7回にレアードに直球を15号ソロとされたが、失点はこの1点のみ。106球で8回を投げきった。

 左背部の張りは、当初は日常生活にも影響があるほどだった。降板直後はユニホームを脱ぐために腕を上げる動作すら思うようにできず、寝返りを打つと痛みで目が覚めた。この状態から懸命な治療を続け「(患部は)もう大丈夫です」という状態にこぎ着けた。

 打者2人で緊急降板した前回を除き、3奪三振は今季最少。「(直球は)感覚的にあまり良くなかった。フォークも、背中の影響があると思うけど、しっくりこなかった」。それでも最少失点に抑え、7回を投げ終えた時点で「脚がつりかけていた」が続投した。

 ■脚つりかけても

 おとこ気の続投には、チームメートへの熱い思いがあった。「本当に迷惑をかけた。1イニングでも長く投げたかった」。23日からの6連戦は千賀が先発を1度飛ばしたことに伴い、3投手が登板間隔を詰め、3年目の松本裕もプロ初先発させるなどして対応した。

 苦しい台所事情の中、27日まで4試合続けて先発投手が5回を投げきれずに降板。サファテが家族の事情で一時帰国したことも重なり、救援陣への負荷が増していた。それだけに「(甲斐)拓也のリードのおかげ。野手の方にも感謝したい」と喜びを口にした。

 不安を一掃した千賀の快投に、工藤監督も「完投は考えてなかった。背中とかを気にする様子もなかったんでよかった。無事に投げきれたというのが一番大きいですね」と胸をなで下ろした。昨季までの2年連続1位を含め、過去6度も制している交流戦開幕を前に、チームに大きな弾みがついた。 (谷光太郎)

=2017/05/29付 西日本スポーツ=

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