赤と銀の塔、ロンドン五輪のエコ

2012.07.26
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
2012年ロンドン五輪のオリンピック・パークにそびえ立つタワー、「アルセロール・ミタル・オービット」。高さ約115メートル、赤と銀の鋼管が螺旋を描く抽象的なモニュメントである。内部にはエレベーターや階段が設置され、ロンドンを一望できる展望台の役割も兼ねている。スリル満点のジェットコースターのようにも見えるオービットは批評家の評価も分かれている。地元紙には、フランスのエッフェル塔(Eiffel Tower)になぞらえて「“Eyeful Tower(魅惑の塔)”が完成」などの見出しが並んだ。一方、「Commission for a Sustainable London 2012(持続可能な2012年ロンドン・オリンピック&パラリンピック競技大会を目指す委員会)」は、大会が掲げるエコ精神に適合しない無意味な建造物と指摘。製造時に大量のエネルギーを消費する鉄材の使用も非難の的になっている(ただし、63%はリサイクル品)。

Photograph by Tim Hales, AP
 2012年ロンドン五輪のオリンピック・パークにそびえ立つタワー、「アルセロール・ミタル・オービット」。高さ約115メートル、赤と銀の鋼管が螺旋を描く抽象的なモニュメントである。内部にはエレベーターや階段が設置され、ロンドンを一望できる展望台の役割も兼ねている。 スリル満点のジェットコースターのようにも見えるオービットは批評家の評価も分かれている。地元紙には、フランスのエッフェル塔(Eiffel Tower)になぞらえて「“Eyeful Tower(魅惑の塔)”が完成」などの見出しが並んだ。

 一方、「Commission for a Sustainable London 2012(持続可能な2012年ロンドン・オリンピック&パラリンピック競技大会を目指す委員会)」は、大会が掲げるエコ精神に適合しない無意味な建造物と指摘。製造時に大量のエネルギーを消費する鉄材の使用も非難の的になっている(ただし、63%はリサイクル品)。

 ちなみに観客には好評で、大会中の入場券は完売状態という。

Photograph by Tim Hales, AP
  • このエントリーをはてなブックマークに追加