侍ジャパン千賀滉大、本番で復活の0封劇 稲葉監督との「直電」の中身

西日本スポーツ

 ◆東京オリンピック(五輪)野球 決勝 日本2-0米国(7日、横浜)

 今大会2度目の米国斬りで無失点リレーをつないだ。千賀(ソフトバンク)は6回に2番手として登板。2四死球でピンチを招いたが、無安打無失点でしのいだ。「力みすぎたが、ゼロで抑える気持ちだけで投げた。そこは良かった」。2回無失点の準々決勝に続き、ゼロを刻んだ。

 東京五輪の舞台に立っていることさえ奇跡だった。4月6日の日本ハム戦で左足首の靱帯(じんたい)損傷の大けがをした。リハビリ中の6月上旬、内定メンバーの発表前に電話が鳴った。稲葉監督から「今回はごめん」。そう謝られた後、一言添えられた。「けが人や辞退者が出たときは、お願いするかも」。投げ始めたばかり。意気に感じた。「オリンピックには間に合います」。即答した。

 現実に出番が巡ってきた。当初は状態が上がらなかったが「自分のことより、チームの金メダル。心底そう思えた」。決勝のマウンドで輝きを放った。

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