パルマハムを地理的表示に登録 農水省、海外食品で初
農林水産省は国が地域の農林水産物や食品をブランドとして保護する地理的表示保護制度(GI)の対象として、イタリア産ハム「プロシュット・ディ・パルマ(パルマハム)」を登録した。海外の産品が日本のGIに登録されるのは初めて。
パルマハムはチーズをつくる際に出る副産物を餌とする家畜から作られるイタリア北部産のハム。登録に伴い「パルマハム風」などの類似製品を日本で排除できる。
7月に大枠合意したEUとの経済連携協定(EPA)でも、日本はEU産71品目(ワイン除く)の保護を決めたが、パルマハムは含まれていなかった。
GIは特定の産地で、こだわった製法や原料でつくられた農林水産物や食品が対象。登録されると国がにせ物の流通を取り締まるため、ブランド力維持につながる。