飯島直子主演映画の主題歌歌う

飯島直子  女優、飯島直子(31)が21日公開の主演映画「メッセンジャー」(馬場康夫監督、東宝配給)のテーマソングで、歌手の久保田利伸(37)と“デュエット”していることが17日、わかった。楽曲は久保田が作詞作曲を手掛けた「メッセンジャーズ・ライム」。直ちゃんはノリノリのラップに合わせ、かわいいコーラスで花を添えた。(写真:助っ人のブラザー・コーン=左=にラップの指導を受ける飯島直子=右。可愛い歌声が久保田利伸を悩殺した? 同下は久保田利伸

 直ちゃんとニューヨークを拠点に活躍する久保田の顔合わせは、久保田が映画「メッセンジャー」のテーマ曲を手掛けたことがきっかけだった。

久保田利伸  「エンディングシーンは遊びの部分を入れ、楽しく明るくしたい」という同作の馬場監督が、エンディングで出演者全員がラップ音楽に合わせ、歌って踊るというシーンを設定。あわせて「ノリがよくて、わかりやすい曲を書いてくれるのは久保田さんしかいない」と白羽の矢を立てた。

 ニューヨークの久保田は台本を読み、絵コンテを見ながら、主演の飯島、草なぎ剛をはじめ、加山雄三、矢部浩之、京野ことみらそれぞれの個性にあわせたテーマ曲「メッセンジャーズ・ライム」を完成させた。

 6月に行われた全員で同曲を歌うシーンの撮影には、久保田の友人で歌手のブラザー・コーンが駆けつけ、飯島や加山らにラップの歌い方や踊りなどを指導。

 飯島は昨年10月にシングル「Tell Me Why?」、11月に初アルバム「Julia」出すなど歌手活動も行っており、キーの高い声でノリのいいコーラスを見事にキメた。

 撮影に立ち会った映画、音楽のスタッフから「いい曲なのに映画だけではもったいない」という声があがったこともあり、当初は「映画のために」と曲を提供した久保田も、同曲を自分で歌う“久保田バージョン”の「メッセンジャーズ・ライム」(9月6日発売)をリリースすることを決定。そこで、「声がとてもかわいい」と印象に残っていた飯島のサビの部分だけを映画のシーンから抜き、自身のCDに挿入することになった。

 飯島は劇中の役名「清水尚美」でクレジットされており、これは映画のエンディングテーマということにこだわった久保田の“遊び心”という。

 久保田といえば、平成8年にドラマ「ロング・バケーション」の主題歌「LA・LA・LA LOVE SONG」が200万枚の大ヒットに。同曲にはスーパーモデルのナオミ・キャベル(29)がデュエットで参加していた。

 今度は日本の“ナオ”ちゃんと組み、映画ともどもミリオンヒットを狙う。

 ★久保田利伸、21日、飯島らと舞台あいさつ

 久保田がニューヨークを拠点に音楽活動を展開するようになってからすでに5年。日本への帰国は1年に1度か2度という。現在は、9月8日発売の「メッセンジャーズ・ライム」(映画のオープニング曲「ノー・ライツ…キャンドル・ライト」とカップリング)のプロモーションのため日本に滞在中で、21日には飯島らと映画の舞台あいさつをする予定。

『メッセンジャー』ストーリー
 高級ブランドのプレス、清水尚美(飯島直子)はバブリーな生活を送っていたが、会社が倒産し、高級マンションも高価な家具も服もすべてを失う。ある日、取り立て屋から逃げる途中、過って自転車に乗った男、横田(矢部浩之)をひいてしまう。横田は書類などを自転車で届けるバイシクルメッセンジャーで、尚美は横田の入院中に代わりに働くことに。自転車便をバカにする尚美と誇りをもつ鈴木(草なぎ剛)はことごとく対立するが…。