ノルウェーの北部沖を航行するロシアの空母アドミラル・クズネツォフ。2016年10月。
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ロシア唯一の空母アドミラル・クズネツォフは、ナショナル・インタレスト(The National Interest)によると、世界で5本の指に入る最悪の空母。
2016年10月、アドミラル・クズネツォフはシリアでの配備に向けて英仏海峡を航海中に、黒煙を噴き出している姿が確認された。
「この艦の最大の問題点は、その脆弱な推進システムにある」とCNA(Center for Naval Analyses)のドミトリー・ゴーレンバーグ氏(Dmitry Gorenburg)氏は、以前、Business Insiderに語った。
「極めて信頼性に欠けている」
修理のためにドックに戻る前から、アドミラル・クズネツォフには故障に備えて特別なタグボートが随行していた。配管設備が特に劣悪で、ほとんどのトイレが使えなかったと言われる。
現在はムルマンスクで修理中、復帰は2021年以降になる見込み。
全長:約305メートル、全幅:約72メートル、全高:約64メートル。満載排水量は約5万9000トン。
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出典 : Naval-Technology.com, TASS
推進システムは、8基のターボ加圧式ボイラーと4基の蒸気タービン、そして6基のディーゼルエンジン。最大速度は時速約53キロ。
英仏海峡で黒煙をあげるアドミラル・クズネツォフ。2016年10月。
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最大45日、3850〜8500マイル(約6200〜13700キロメートル)の航行が可能。
出典 : Naval-Technology.com
だがアメリカの空母とは異なり、アドミラル・クズネツォフは防御型の空母として建造された。
手前に見えるのはキンジャール個艦防衛ミサイルの垂直発射管。
Screenshot/YouTube via New Update Defence
兵装は、P-700グラニート対艦巡航ミサイル×12、キンジャール個艦防衛ミサイル×192、Udav-1対潜ロケットランチャー×1、コールチクCIWS×8。
出典 : Business Insider, TASS
修理後は、8基の57E6-E艦対空ミサイルランチャー、および2基の30mm GSh-6-30K/AO-18KD機関砲を備えたパーンツィリ-M/EM対空防御システムが導入される予定。
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出典 : The Diplomat
艦載機は41〜53機。スホイ27、スホイ33、ミグ29、Ka-27PL対潜ヘリ、Ka-31早期警戒ヘリ、Ka-52K攻撃ヘリなど。
アドミラル・クズネツォフに乗船したドミートリー・メドヴェージェフ大統領(当時)。ロシア北部のバレンツ海にて。2008年10月。
Associated Press
出典 : The Diplomat
艦橋。
Reuters
別の角度から。
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艦載機はエレベータで格納庫から甲板へ。
Screenshot/YouTube via Russian Defense Ministry
2014年、格納庫で演説をするプーチン大統領。
Associated Press
アドミラル・クズネツォフは2021年に復帰の予定だが、伸びる可能性もある。
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2016年、Diplomatは以下のように記した。
「ソ連時代の空母は全てウクライナで建造された。だがロシアは継続中のウクライナ危機のために、特に艦の推進システムに関する貴重な専門知識とテクノロジーを失った」
(翻訳:conyac、編集:増田隆幸)