日経スペシャル/ガイアの夜明け

-時代を生きろ!闘い続ける人たち-

Tuesday  22:00  ON AIR/Navigator:役所広司/Narrator:蟹江敬三

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日経スペシャル「ガイアの夜明け」
2002年5月5日放送

◆ 第 4 回 ◆

予告 ●外資は破たん企業を救うか
~ハゲタカ?救世主?その正体は…~

 米国の投資ファンド、リップルウッド・ホールディングスが日本に乗り込んできた。経営破たんした日本長期信用銀行(現在の新生銀行)、シーガイア・グループ、日本コロムビアを次々と買収。"ハゲタカ"とも呼ばれている投資ファンドは果して日本企業を再生できるのか、本当の狙いはどこにあるのか‥。一方、この分野で立ち遅れていた日本でも、外資に対抗するように投資ファンドが生まれている。その一つであるシュローダー・ベンチャーズは中小企業を相手に、外資とは違ったスタンスで企業再生に取り組んでいる。番組ではこれら投資ファンドの実態に迫り、日本の企業再生の未来を探る。

 シーガイア・グループは一昨年の暮れに3300億円近い負債を抱え倒産した巨大リゾート運営企業グループ。日本の企業が再建投資に二の足を踏んだ中、米投資ファンド、リップルウッドが名乗りを上げ162億円で買収した。リップルウッドは従業員のリストラを進めるとともに、シーガイアのホテル部門に関しては世界的ホテルチェーン、スターウッド・ホテルズ&リゾーツ・ワールドワイドに再建を委ねた。スターウッドがシーガイア再建のため送り込んできた多国籍の精鋭チーム「タスクフォース」の中で営業を取り仕切るマイク近藤氏は弱冠31歳、米国のホテルを渡り歩き米国で認められた若きカリスマホテルマン。彼がシーガイア再生の第一歩として進めているのが4月14日の「ブライダルフェア」だ。マイク近藤氏曰く「日本人の度肝を抜くゴージャスなイベント」開催までを追いながら、「シェラトングランデ・オーシャンリゾート」として再出発したシーガイアの再生の行方を探る。

予告 一方、日本コロムビアは昨年5月、経営不振からリップルウッドの経営傘下に入った。演歌一筋の老舗レコード会社が再生を賭けて取り組むことになったのが、和製ポップスアーティストのデビュー。その第一弾となる女性デュオ「アミーカ」のデビューに向けて、社長直属のプロジェクトチームが結成された。その陣頭指揮をとるのが辣腕音楽プロデューサー荒川まさる氏(54歳)。大なたを振るう荒川氏、そして日本コロムビアのプロパー社員の中から選ばれて荒川氏のもとへ配属された2人の"戸惑い"と"目からウロコ"の毎日を追った。果たして経営危機の日本コロムビアを建て直すのはどんな音楽なのか? 2転3転するデビュー曲の生みの苦しみを追いながら、老舗レコード会社の再生の行方を探る。

 さらに取材班は米リップルウッド・ホールディングスを率いるCEO、弱冠45歳のティモシー・コリンズ氏を直撃。ニューヨークの本社、レークプラシッドの別荘で話を聞いた。彼は本当に"ハゲタカ"なのか、日本をターゲットにする本当の狙いは‥。その取材中には、リップルウッドが買収し再建した企業がニューヨーク証券取引所に上場した。これら取材を通じて、アメリカの投資ファンドの実態に迫る。

 一方、日本で生まれた投資ファンドのシュローダー・ベンチャーズは、MBA取得者6人を揃えた再建のプロ集団。リップルウッドとの違いは、MBA資格を持つメンバーが自ら買収した会社の社長になり、再建の陣頭指揮を取ることにある。シュローダー・ベンチャーズ代表の川島隆明氏は旧日本興業銀行から転職してきた熱血漢。川島氏が自ら社長を務めるベネックス(旧ベンカン)は配管の継ぎ手で世界一のシェアを誇る会社だったが、多角経営がたたって倒産、昨年秋に川島氏が動いて買収した。現在、川島氏は社員と共に汗を流しながら再建に取り組んでいる。川島曰く「企業再生はマジック、ハトがいなければマジックはできない。日本型投資ファンドの目指すものは、日本経済の再生に通じる」とも。

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