2014年8月5日(火)

さいたま水族館魚大量死、窓ガラスも割る　容疑の元職員追送検

　羽生市三田ケ谷の県営さいたま水族館の庭池で大量の観賞魚を死なせたとして元職員が逮捕された事件で、羽生署は５日までに、施設の窓ガラスを割ったなどとして、熊谷市上奈良、同水族館の元職員柳沢正孝容疑者（２５）＝器物損壊容疑などで逮捕、起訴＝を器物損壊の疑いでさいたま地検熊谷支部に追送検した。同署への取材で分かった。

　追送検容疑は、５月２５日午前２時ごろ、トイレや倉庫、検査室の窓ガラス１４枚と便器２基、敷地内の公園の街灯６基（被害総額約３０万円相当）を壊した疑い。

　同署によると、柳沢容疑者は「スリングショット」と呼ばれるパチンコを使って窓ガラスを割り、ハンマーで便器などを壊していたとされる。自宅からはスリングショットが発見されたという。

　県警は、柳沢容疑者が４月下旬、同水族館の庭池に農薬入りの泥団子を投げ込み、観賞魚４４１匹（被害総額約４２０万円相当）を死なせ、同水族館の運営業務を妨害したとして、６月に器物損壊などの疑いで逮捕していた。

　同容疑者は追送検容疑を認め、「職場の信用を失墜させ、施設内を破損させて困らせてやろうと思った」と供述しているという。

　同水族館では２月、同じ庭池で大量の観賞魚が死んでいた。同署によると、当時の証拠が十分に残っておらず立件を見送ったが、柳沢容疑者は２月の大量死についても犯行を認めているという。また、同署は柳沢容疑者が公園内に雑誌などを不法投棄したとほのめかしていることから、引き続き捜査を進めるという。

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