今月から東京と沖縄でも施行された暴力団排除条例。皮肉なことに、その啓蒙に一役買った形で引退した元タレント、島田紳助さん（５５）が滞在先の沖縄から姿を消した。一方、東京では引退したお笑い芸人では紳助さんの“先輩”にあたるあの人物が、懸命に働く姿が見られた。
紳助さんは８月末の引退会見後、リゾート施設が並ぶ沖縄本島の西海岸、恩納村のマンションで隠遁生活を送ってきた。だが、この１週間姿が見えないという。
「窓やカーテンもぴっちり閉まっていて、夜になっても灯りはなく、人気がありません。すでに各社、引き上げています」（現地カメラマン）
約１カ月にわたる沖縄生活では、親族とみられる女性やマネジャーらが同居。張り込みを続けるマスコミとの接触を避け、室内で体操をしたり、ベランダで日光浴をするなどしていた。
写真週刊誌などが近隣の建物から室内の様子を望遠レンズで撮影。外出もままならないことから引き払ったようだ。
同じころ、東京・新宿のデパートでは、元極楽とんぼの山本圭一さん（４３）が販売店員を務めていた。
山本さんは、２００６年７月に１７歳の少女への淫行事件を起こし、吉本興業を解雇された。
その後、宮崎県でサーフスクールのインストラクターを務めていたこともあったが、現在は宮崎の肉巻おにぎり専門店「肉だわら」でバイヤーを務め、地元テレビで紹介されたこともある。
先月２８日からは小田急百貨店新宿店で開催中の物産展「おめざフェア」に出店、店頭に立っている。ＴＢＳ系『はなまるマーケット』で紹介された人気スイーツやグルメが全国から勢揃いしたイベントだが、山本さんの様子は？
「タレント時代より少しほっそりした感じで、Ｔシャツ姿で『山本』の名札を付け威勢よく呼び込みをしています。『しょうゆ味と塩味がございまして、トッピングは…』と商品説明もすっかり板についている。ぶしつけに写メールを撮ろうとする主婦には露骨にイヤな顔をすることもあるようですが」（催事関係者）
タレント時代には無かった厳しさもある。
「隣のブースは、東京の人気たこやき店『頑固蛸 目黒本店』。こちらはＥＸＩＬＥのＡＴＳＵＳＨＩやケンドーコバヤシらタレントのサイン色紙が多数掲げられ、行列が絶えない。知名度がまだまだの『肉巻きおにぎり』は集客に懸命でした」（同）
人気バラエティー番組を支えた山本さんも引退すれば、ただの人。紳助さんもこれから痛感するのではないか。
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