住民避難用バスに攻撃 ウクライナ南部、相次ぐ民間人被害

ウクライナ・ヘルソンでロシアの攻撃を受けて破壊された倉庫=10月31日(ロイター=共同)
ウクライナ・ヘルソンでロシアの攻撃を受けて破壊された倉庫=10月31日(ロイター=共同)

ウクライナ軍は31日、南部ヘルソン州を流れるドニエプル川西岸のベリスラフの住民を避難させるために走行中の小型バスがロシア軍の無人機に攻撃されたと明らかにした。2人が負傷した。ウクライナメディアが伝えた。ドニエプル川西岸は、東岸を支配するロシア軍の頻繁な攻撃にさらされており、民間人の被害が相次いでいる。

無人機は東岸から飛来したという。ヘルソン州では30日にも走行中のバスに攻撃があり、7人がけがをした。

一方、ウクライナのクレバ外相は31日、ロシアによる冬季の電力インフラ攻撃に備えるため、防空システムの強化が欠かせないとの考えを示した。X(旧ツイッター)に投稿した。

地対空ミサイルシステム「パトリオット」用のミサイルの費用は1発410万ドル(6億2千万円)だが、破壊された発電所の再建には1910万ドルが必要だと主張。「ウクライナの防空能力を今、最大限に高めておくことは理にかなっている」と強調した。(共同)

バフムトでロシア軍攻勢 ウクライナ「厳しい情勢」

会員限定記事会員サービス詳細