【11月6日 AFP】ウクライナ軍は6日、ロシア軍が先週ウクライナ東部および南部で前線突破を試みたものの、「失敗に終わった」と発表した。

 ウクライナ側の発表によると、過去1週間で400件の「武力衝突」が発生。ロシア軍は数か月にわたって包囲・掌握を試みているウクライナ東部ドネツク(Donetsk)州の工業都市アウディーウカ(Avdiivka)への攻撃を続けている。

 ウクライナ軍のアンドリー・コワリョウ(Andriy Kovalyov)報道官は6日の国営テレビのインタビューで「敵は複数の方面に同時攻撃を行っている」と述べた。

 ウクライナ側も、同州バフムート(Bakhmut)南方で独自の攻撃作戦を実施しているという。

 また同報道官によると、ロシア軍はウクライナが今年に入り支配権を回復した南部ザポリージャ(Zaporizhzhia)州ロボティネ(Robotyne)付近でも陣地回復を試みたが、成功していないという。

 一方、ロシア国防省は前日5日、ロボティネ付近でウクライナの攻撃を撃退したと発表した。

 AFPは、どちらの主張についても真偽を確認できていない。

 両国政府は、紛争はこう着状態には陥っていないと主張しているが、前線の位置はこの1年間ほとんど動いていない。(c)AFP