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森口氏のiPS細胞臨床は事実無根…ハーバード大や傘下病院が全面否定

記者会見する東京医科歯科大の佐藤千史教授

 iPS細胞(人口多能性幹細胞)を心筋にして移植したとする森口尚志氏(48)の研究成果に疑義が生じている問題について、米ハーバード大や傘下のマサチューセッツ総合病院は11日、森口氏の主張を全面的に否定した。「森口氏にかかわる治験が承認されたことはない。現在、両機関とも森口氏とは関係がない」との声明を出した。

 森口氏は「世界初のiPS細胞の人への臨床研究を正規の手続きを経て行った」としていたが、事実無根だったことが分かった。

 森口氏はハーバード大客員講師を自称。しかし同大によると、所属したのは1999年12月から2000年1月までの約1か月間だけだった。森口氏が行ったとする心筋細胞の移植手術には倫理委員会による審査や承認が必要だが、それを示す書類もなく、実際には治療行為も実施していなかったとみられる。

 森口氏の論文で共同著者となっている東京医科歯科大の佐藤千史教授は12日、都内の同大で会見。「経歴詐称があるのなら、びっくりしている」と沈痛な表情で話した。佐藤教授によると、森口氏から8月ごろに学会発表の抄録(要旨)をメールで受けたという。A5判ぐらいの用紙に250字程度で実験の目的、方法、結果、結論などが記述されていた。論文データの整合性を確認した上で、共著者に名を連ねた。

 連絡は主にメールで行っており、半年前に会ったが、深い付き合いはなかったという。また論文の共同研究者とも一度も会ったことがなかった。佐藤教授は、iPS細胞を扱ったことはなく、実験には関知していないという。東京医科歯科大では、調査員会を設置した上で、森口氏と佐藤教授がやり取りしたデータなどを調査する方針だ。

 森口氏は東京医科歯科大で看護学を学び、看護師資格を取得。修士論文は「健康診断」に関するもので、医師の資格は持っていない。その後、同大の非常勤講師として国際看護保険学、健康情報データベースと統計分析などの授業を担当。現在は東大病院の特任研究員となっている。

(2012年10月13日06時10分  スポーツ報知)

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