新500円硬貨の発行延期 新型コロナで機器改修遅れ
麻生太郎財務相は22日の閣議後の記者会見で、2021年度上半期を予定していた新しい500円硬貨の発行を延期すると発表した。新型コロナウイルスの感染拡大でATMや券売機などの改修作業に遅れが出ているため。発行時期は準備状況を踏まえて今後、改めて公表するとした。
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政府の500円硬貨が刷新されると3代目となる。新硬貨は白銅や銅などを用いて初の2色構造となり、最新の偽造対策も施される。現行の500円硬貨は、新硬貨が発行された後も引き続き通用する。
政府は千円、5千円、1万円の紙幣についても24年度上半期に一新する予定。財務省はこのスケジュールに関しては現時点では変更しないとしている。
政府は同日、郵便制度創設150周年を記念する千円と1万円の硬貨、近代通貨制度創設150周年を記念する千円、5千円、1万円の硬貨をそれぞれ発行することも発表した。郵便制度記念硬貨は21年4月21日から、近代通貨制度の記念硬貨は早いもので6月16日からそれぞれ一定期間、通信販売をする。