新関脇の朝乃山、初場所へ稽古再開 四股やすり足など
大相撲で新関脇に昇進した朝乃山が25日、東京都墨田区の高砂部屋で初場所(来年1月12日初日・両国国技館)へ向けて稽古を再開し、四股やすり足などの基礎運動で体を動かした。「まだまだ時間はあるので、ちょっとずつ感覚を取り戻していく」とリラックスした表情で語った。
今年は5月の夏場所で初優勝を果たし、年間最多勝にも輝いた。充実の1年で注目を集める存在となったが「うまくいき過ぎ。毎年うまくはいかないし、新しい壁や試練が待っている」と浮かれた様子はない。
大事にするのが「勝っておごらず」の姿勢。師匠の高砂親方(元大関朝潮)から夏場に「最近おまえのいい話を聞かない」と周囲との接し方を改善するよう指摘されたといい、自らと向き合うきっかけとなった。
年明けから出稽古に赴いて仕上げる予定の朝乃山。「てんぐになって上にいく人はいない。初心を忘れずにやる」と気を引き締め直した。〔共同〕