病気療養中の福岡・小川知事が辞職 知事選は25日公示

枝松佑樹
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 病気療養中の福岡県の小川洋知事(71)は24日、2021年度県予算の可決成立を受けて辞職した。後任を選ぶ知事選は25日に告示され、自民党立憲民主党などが推薦する知事職務代理者の服部誠太郎副知事(66)と、共産党が支援する元福岡市議の星野美恵子氏(70)の無所属新顔同士の一騎打ちとなる見通し。

 小川氏は1月20日、肺の不調を訴えて九州大学病院福岡市東区)に入院し、2月9日に原発肺腺がんと公表した。療養が長引き、復帰の見通しが立たないとして、同月22日に辞表を提出。自ら編成した新年度予算の成立後に辞職する意向を表明していた。

 小川氏は旧通商産業省出身。11年から連続3選し、任期は23年4月までだった。

 服部氏も24日、知事選への立候補に伴い副知事を辞職した。25日から新知事決定まで大曲昭恵副知事が知事職務代理者を務める。副知事3人のうち江口勝副知事も4月1日に任期満了となり、2日以降は大曲氏が知事と副知事の職務を1人で担う異例の態勢となる。

 25日告示の知事選は小川県政の継承か刷新かが最大の焦点で、4月11日に投開票される。(枝松佑樹)

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