スバルから発売された新型軽自動車の『R2』は、昭和40年代に大ヒットした、スバル往年の軽自動車の車名だ。軽自動車の新しい価値観を提供することがコンセプトのクルマに、昔の車名を復活させたのはなぜか。
スバル商品企画本部デザイン部の田中昭彦氏は「単純にペットネームをつけても、最近は次から次へと新しいクルマが発表されるので、その中に埋もれてしまうのではないかと考えました。そこでアルファベットと数字の組み合わせで『R2』としました」と語る。
「あえて昔の車名を復活させたのには、軽自動車のユーザーには高齢者も多いので、高齢者への訴求も意識しています。メインターゲットとなる若い女性には新鮮に感じられ、高齢者には懐かしさを感じてくれる車名だと思います」と説明する。
確かにR2の名前を聞いてピンとくるのは、それなりに高齢かクルマ好きのどちらかだろう。メインターゲットとなる若い女性に、R2の名前が浸透するかどうかに注目したい。