10月7日、イスラム組織ハマスの戦闘員がガザとの境界付近のイスラエルで開かれた野外音楽フェスティバル会場を襲撃した。パラグライダーやバイクに乗った戦闘員が奇襲攻撃し、250人の若者の遺体が積み重なった。あまりに異常なこの奇襲の際、戦闘員は〝戦闘麻薬〟といわれるカプタゴンを使っていたという。イスラエルメディア「チャンネル12」が19日、報じた。

 イスラエル軍に捕まったハマスの戦闘員の捕虜や遺体からカプタゴンが検出されたという。戦闘員のポケットから錠剤も発見された。

 カプタゴンは主にレバノンとシリアで製造されている。長時間、高揚感をもたらし、恐怖心を抑え、無敵感が生じるという。〝戦闘麻薬〟と呼ばれ、過去にはISIS戦闘員がテロ攻撃前に使用したと発表された。

〝聖戦の薬〟〝ISISの薬〟〝貧乏人のコカイン〟との呼び名もある。ガザでもまん延しており、失業者の若者の間で数万人の中毒者がいるという。