活用事例

新潟小型船舶無線協会様

新潟小型船舶無線協会様
 新潟西港及び東港を拠点とする「新潟小型船舶無線協会」では、mcAccess(アナログ)を利用して、船の安全航行に重要な海上気象情報を再生受信、僚船とも通信を行っている。陸から100kmも離れた海上でもmcAccessが活躍し、釣り客の安全の確保に万全を期している。

魁明丸(新潟小型船舶無線協会)  「魁明丸」船長の野崎さんは雑音や混信によって聞き取りにくい海上気象予報に頭を悩ませていた。AMラジオによる放送はわずか1時間に1回、それも1分 40秒にすぎない。そのわずかな時間を聞き逃すと、その次の放送まで1時間待たなければならず、その放送も聞き取れるとは限らない。もちろん事前に綿密なチェックを行って気象情報を収集するが、変わりやすい海の上の天気がともすると安全な航海に支障をきたしかねない。

 野崎さんは同僚の第3大栄丸船長吉田栄司さんをはじめ、ほかの船長とも協力して新潟西港及び東港の遊漁船の組織を結成。現在、新潟小型船舶無線協会には34局のmcAccess移動局が加入、海上気象情報を利用している。協会では、1 時間に1回のAMラジオ放送を受信録音、再編集し、必要があれば新しい情報を追加して、5分に1回のペースで基地局から自動で繰り返し再送信するシステムをつくった。このため、1回の送信を聞き逃しても5分待てば受信できるようになった。

 「ここは弥彦山山頂の制御局からは130kmも離れていますよ」と話す野崎船長。
 「こんなに離れていても受信できるmcAccessを使っているからこそ、安心してお客さんを乗せることができます」