「風の谷のナウシカ」が歌舞伎に 宮崎作品初の歌舞伎化に鈴木敏夫氏も期待
松竹は12日、来年12月に宮崎駿監督の名作「風の谷のナウシカ」を原作とした新作歌舞伎を新橋演舞場で上演すると発表した。ナウシカ役には尾上菊之助、クシャナ役には中村七之助が決定。他にも尾上松也、坂東巳之助、尾上右近も出演する。宮崎作品の歌舞伎化は初めて。
今回の上演決定に、スタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサーは「ナウシカを古典歌舞伎でやる。それが一番面白いと思ったし、どういうものが出来るのか楽しみです。一観客として、楽しませてもらいます」とのコメントを発表した。
主演の菊之助は、TBS系ドラマ「下町ロケット」で、ギアゴーストの伊丹大を熱演中。17年10月に上演された新作歌舞伎「極付印度伝(きわめつきいんどでん)マハーバーラタ戦記」も大きな話題となった。
七之助もスタジオジブリ作品の「かぐや姫の物語」で御門の声を担当。ナウシカと対峙する冷徹な女性司令官役に挑む。
「風の谷のナウシカ」は82年に雑誌「アニメージュ」で連載開始。13年かけて完結した大作で、84年に映画化された。