カトリック司教会議、女性に初の投票許可へ 「ガラスの天井」にひび

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パリ=宋光祐
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 ローマ・カトリック教会は26日、教義に関する重要な問題を議論する世界代表司教会議(シノドス)で、フランシスコ教皇がこれまでの規則を改め、女性の投票権を初めて認めると発表した。カトリック教会に対しては長年、女性の決定権の拡大を求める声があった。今回の決定は、教会での女性の権利向上に向けた一歩になる。

 シノドスは、世界中から集まる司教が中心になって家族のあり方など現在の社会と教会の活動に関する問題について協議し、教皇に提言する会議。今年は「共に歩む教会のため」をテーマに、バチカンで10月に開催される。

 会議では、提言内容をまとめた報告書や重要な決議が、参加した司教の投票で承認される。カトリック教会は女性が聖職者になることを認めておらず、司教にはなれない。フランシスコ教皇は2021年に投票権を持つシノドスの事務局幹部に女性を初めて任命したが、女性が司教として会議に出席することはできず、投票権もなかった。

 26日に公表された新たな規…

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