5A級風景区紹介　1、石林風景名勝区

　石林風景名勝区は雲南省昆明市の東南78キロの石林彝族自治県内にある。同地は冬の寒さは厳しくなく、夏は猛暑がなく、乾季と雨季が分かれ、四季を通じて春のような気候である。奇石が聳え立ち、滝や川が流れ、物資は豊富で風景は美しい。世界のカルスト地形の中でも優れたもので、中国の阿詩瑪の故郷で、国内外で有名な避暑地、避寒地、観光地である。

　石林風景名勝区は1931年に建設され、80年の建設と発展を経て現在では世界自然遺産、世界地質公園、国家重点風景名勝区、国家AAAAA級観光風景区、国家地質公園であり、何度も「全国風景名勝区先進単位」、「全国観光業界先進単位」に選ばれ、「全国文明風景観光区モデル点」、「全国観光消費者権益保護モデル単位」、「雲南省愛国主義教育基地、科学知識普及教育基地」に選ばれている。

　石林カルスト地質の地形奇観は分布範囲が広くて規模が大きく、種類が多様で豊かな風景を構成しており、面積は1100平方キロ以上に達する。石林風景名勝区保護の面積は350平方キロで、風景区には多くの観光スポットがあり、石林風景区（中心風景区）、乃古石林風景区、大畳水風景区、長湖風景区、圭山国家森林公園等がある。

　雲南石林はその独特の地質科学的価値で世界的に有名で、全球のカルスト地形20カ所以上の形態が集まっており、名実ともに「世界のカルスト地形の博物館」である。雲南石林カルストは種類の分布の多様性、溶岩の発育の独特さ、地質進化の複雑さ、岩石のきめの美しさ、人文的な風情の融合性、観賞の便利さ等の方面で、世界の同等のカルスト地区の中でトップクラスで、特に石林の一部地域では石灰岩と玄武岩が交互に重なって形成され、世界的に珍しいものとなっている。

　石林は自然の風景であるだけでなく、人文的な風景でもある。長い間石林地区に住む彝族撒尼人はみな生来の歌唱家、舞踏家だ。労働は歌、生活は舞踏で、彼らは奇峰や奇石の間、雲の間で石林と同様に驚くべき、感動的で有名な「阿詩瑪」民族文化を生み出してきた。彼らの祭祀、労働、恋愛、歓楽などは、生活の芸術と詩心を生み出している。その系統的な言語文字、内包する豊かな詩文伝説、煌びやかな民族衣装、豪快な民族歌舞、素朴なレスリング競技、独特の風格の冠婚葬祭など、長い歴史を持つ民族の文化的要素や地域の特徴を表すものだ。

　石林彝族撒尼人の文化の結晶「阿詩瑪」は中国の詩歌、映画、舞踏の経典となっており、「遠方的客人請您留下来」の歌は大地に響き、雲南観光を代表する歌に選ばれている。「東方のカーニバル」と称される彝族の伝統的な火把（松明）祭は、西南地区で最も盛大な民族の伝統的祝日で、石林観光で最も顕著な文化ブランドであり、「IFEA中国で最も発展の潜在力を持つ十大祭事活動」の一つに選ばれている。情熱的な大三弦と数多くの松明が共に舞い踊り、多くの観光客が熱狂する様子は忘れがたい。石林彝族自治県は「全国文化先進県」、「全国芸術教育先進県」で、「歌舞の郷」、「レスリングの郷」、「現代民族民間絵画の郷」と呼ばれ、観光文化産業が大きく振興している。

　「人民網日本語版」2013年9月