現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2016年6月26日のデイリーキーワードランキング
1 | 村の灯のこぼれて深し虫の闇 |
2 | 百枚の枯田率いて通夜に行く |
3 | しんしんと肺碧きまで海の旅 |
4 | 万緑の中や吾子の歯生え初むる |
5 | 谺して山ほととぎすほしいまゝ |
6 | どの子にも涼しく風の吹く日かな |
7 | 遠泳や高波越ゆる一の列 |
8 | 冬菊のまとふはおのがひかりのみ |
9 | 金剛の露ひとつぶや石の上 |
10 | せきをしてもひとり |
11 | 青蛙おのれもペンキぬりたてか |
12 | 鶏頭の十四五本もありぬべし |
13 | 星空へ店より林檎あふれをり |
14 | バスを待ち大路の春をうたがはず |
15 | 雲海の中に石楠花盛りなる |
16 | 着飾りて水陽炎の中にゐる |
17 | つきぬけて 天上の紺 曼珠沙華 |
18 | まさをなる空よりしだれざくらかな |
19 | 咳の子のなぞなぞあそびきりもなや |
20 | 匙なめて童たのしも夏氷 |
21 | 縦向きに硬貨差し込む涼しさよ |
22 | ひと筋の光となりて梅雨の蝶 |
23 | 葉桜の靖国神社風騒ぐ |
24 | 紐引きて灯す枕頭梅雨寒し |
25 | 二歳児のなぜなぜ言葉凍解ける |
26 | 原爆許すまじ蟹かつかつと瓦礫あゆむ |
27 | 一桶の藍流しけり春の川 |
28 | 夏満月赤き光を海に投げ |
29 | 地下鉄にかすかな峠ありて夏至 |
30 | 風筋のいろいろ分かれ二月尽 |
31 | 遠雷やはづしてひかる耳かざり |
32 | 桜散るあなたも河馬になりなさい |
33 | 赤蟻這うひとつの火山礫拾う |
34 | 老鴬や珠のごとくに一湖あり |
35 | 群れてなほ孤高の響き水芭蕉 |
36 | 無欲なるとき靜かなり白日傘 |
37 | 鮟鱇の骨まで凍ててぶちきらる |
38 | 降る雪を仰げば昇天する如し |
39 | 骨壺を押せば骨哭く花の夜 |
40 | 早蕨や若狭を出でぬ仏たち |
41 | 筍や雨粒ひとつふたつ百 |
42 | 二日月神州狭くなりにけり |
43 | 垣根よりのぞく挨拶鉄線花 |
44 | きみ嫁けり遠き一つの訃に似たり |
45 | いくたびも雪の深さを尋ねけり |
46 | ときどきは鱗を見せて虎が雨 |
47 | 合併の市長選挙や風疼く |
48 | 仏性は白き桔梗にこそあらめ |
49 | 壮年の万年床のてんと虫 |
50 | 花冷えのピアノ半音ずつ上がる |
2024年4月25日 04時44分更新(随時更新中)