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 現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング

 2016年6月5日のデイリーキーワードランキング

1

村の灯のこぼれて深し虫の闇
2

芒種かなレディースデーの映画館
3

せきをしてもひとり
4

淋しい幽霊いくつも壁を抜けるなり
5

星空へ店より林檎あふれをり
6

娘とは嫁して他人よ更衣
7

つきぬけて天上の紺曼珠沙華
8

てのひらの水の珠玉よ青葉騒
9

かの鷹に風と名づけて飼ひ殺す
10

梅雨入りの囁き羅漢石の耳
11

青葉風日常という忘れ物
12

ときどきは鱗を見せて虎が雨
13

青蛙おのれもペンキぬりたてか
14

バスを待ち大路の春をうたがはず
15

菫程な小さき人に生れたし
16

桐一葉日当りながら落ちにけり
17

老鴬や珠のごとくに一湖あり
18

尺取虫五尺二寸の兵たりし
19

いくたびも雪の深さを尋ねけり
20

朴落葉がさり音立つ夜の静寂
21

柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺
22

聲変りはじまつて百物語
23

夏木立天空ささえゆるがざり
24

黴の書のメモに父字の孔子の語
25

春灯や言葉紡ぎて老いもせじ
26

わが恋は人とる沼の花菖蒲
27

娘の恋を予感している梅三分
28

水無月の死ぬならこんな海の色
29

母と寝る一夜豊かに虫の声
30

S席に置き忘れたる秋扇
31

レノン忌や学徒の軍靴雨しぶく
32

金剛の露ひとつぶや石の上
33

雷激しザリガニ天を威嚇する
34

浮苗を挿して夕日を呼び戻す
35

元日の開くと灯る冷蔵庫
36

漱石が来て虚子が来て大三十日
37

青葉騒塩たっぷりと茹で玉子
38

火の色に翼塗られて梅雨の鳥
39

卵割るように銀河を渡りけり
40

鷺草に距という部分風遊ぶ
41

水温むうしろに人のゐるごとし
42

彼岸会の車箪笥の環鳴らす
43

蟻の列しづかに蝶をうかべたる
44

アイスコーヒー来てミーティング中断す
45

小走りに抜ける卯の花腐しかな
46

形代に息吐いて山曇りけり
47

爪で摘む一芯二葉の一番茶
48

目覚めいて師の梟の鳴くを待つ
49

古池や蛙飛びこむ水の音
50

どの子にも涼しく風の吹く日かな


2024年4月17日 05時12分更新(随時更新中)
 

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