現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2010年10月24日のデイリーキーワードランキング
1 | きみ嫁けり遠き一つの訃に似たり |
2 | 重ね着の中に女のはだかあり |
3 | 柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺 |
4 | 小春日や隣家の犬の名はピカソ |
5 | 母の日のてのひらの味塩むすび |
6 | つつがなく目鼻耳口文化の日 |
7 | 星月夜一番暗い星に住み |
8 | 啄木鳥や落葉をいそぐ牧の木々 |
9 | 分け入つても分け入つても青い山 |
10 | いつせいに柱の燃ゆる都かな |
11 | 灰色の象のかたちを見にゆかん |
12 | 玫瑰や今も沖には未来あり |
13 | 栗食むや若く哀しき背を曲げて |
14 | 月光に一つの椅子を置きかふる |
15 | 吊橋や百歩の宙の秋の風 |
16 | いくたびも雪の深さを尋ねけり |
17 | 学問のさびしさに堪へ炭をつぐ |
18 | 万緑の中や吾子の歯生え初むる |
19 | 降る雪や明治は遠くなりにけり |
20 | 春や昔十五万石の城下哉 |
21 | 古希過ぎて一誌を興す雲の峰 |
22 | 林檎よろける湖船の薄べり不安な職階 |
23 | 赤蜻蛉筑波に雲もなかりけり |
24 | 金剛の露ひとつぶや石の上 |
25 | 野遊びの二人は雨の裔ならむ |
26 | 蟻穴を出て地歩くや東大寺 |
27 | 手鞠唄かなしきことをうつくしく |
28 | 白牡丹といふといへども紅ほのか |
29 | 叱られて目をつぶる猫春隣 |
30 | 号泣の男を曳いて此岸まで |
31 | 水といふ水澄むいまをもの狂ひ |
32 | 雪降るよ障子の穴を見てあれば |
33 | 一握の砂を滄海にはなむけす |
34 | をととひのへちまの水も取らざりき |
35 | しぐるるや蒟蒻冷えて臍の上 |
36 | をりとりてはらりとおもきすすきかな |
37 | 遠山に日の当りたる枯野かな |
38 | 岩魚釣りいささかなりと動じない |
39 | 夫ならぬひとによりそふ青嵐 |
40 | 梔子の実の熟しをり法の庭 |
41 | 地下街に鮮魚鮮菜文化の日 |
42 | あきかぜのふきぬけゆくや人の中 |
43 | 濡れわたりさつきの紅のしづもれる |
44 | 咳の子のなぞなぞあそびきりもなや |
45 | 曳かれる牛が辻でずつと見廻した秋空だ |
46 | 谺して山ほととぎすほしいまま |
47 | 干し柿にうっすら積もる疲労感 |
48 | ふりむかぬ大勢に射す春の日矢 |
49 | 冬の水一枝の影も欺かず |
50 | 曼珠沙華かなしみは縦横無尽 |
2024年4月25日 16時28分更新(随時更新中)