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 現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング

 2010年9月8日のデイリーキーワードランキング

1

この樹登らば鬼女となるべし夕紅葉
2

六月を奇麗な風の吹くことよ
3

灰色の象のかたちを見にゆかん
4

芋嵐あてどなければ去りがたく
5

赤い椿白い椿と落ちにけり
6

きみ嫁けり遠き一つの訃に似たり
7

つきぬけて天上の紺曼珠沙華
8

柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺
9

くろがねの秋の風鈴鳴りにけり
10

万緑の中や吾子の歯生え初むる
11

食べてゐる牛の口より蓼の花
12

冬深し柱の中の濤の音
13

いわし雲おおいなる瀬をさかのぼる
14

青蛙おのれもペンキぬりたてか
15

重ね着の中に女のはだかあり
16

短夜や乳ぜり啼く児を須可捨焉乎
17

下北の首のあたりの炎暑かな
18

日輪をこぼしていたる猫じゃらし
19

芋の露連山影を正しうす
20

海に鴨発砲直前かも知れず
21

水に底あれば水澄む夏休
22

山越える山のかたちの夏帽子
23

毎年よ彼岸の入りに寒いのは
24

とどまればあたりにふゆる蜻蛉かな
25

谺して山ほととぎすほしいまま
26

春浅き水を渉るや鷺一つ
27

その冬木誰も瞶めては去りぬ
28

しんしんと肺碧きまで海の旅
29

花曼茶羅締め括りですリラの風
30

御空より発止と鵙や菊日和
31

雀らの乗つてはしれり芋嵐
32

朝顔や濁り初めたる市の空
33

ヒロシマや開いて閉じて傘立てへ
34

戦争と畳の上の団扇かな
35

秋の航一大紺円盤の中
36

人体冷えて東北白い花盛り
37

曳かれる牛が辻でずつと見廻した秋空だ
38

十二月八日古りたる人体図
39

ゆさゆさと大枝ゆるる桜かな
40

夜は森の家の燈見ゆる芋嵐
41

せつせつと眼まで濡らして髪洗ふ
42

冬蜂の 死に所なく 歩きけり
43

春光や殊に冷たき父の両手
44

桐一葉 あまり深くは考えず
45

花衣ぬぐやまつはる紐いろいろ
46

秋風やひとさし指は誰の墓
47

鶴啼くやわが身のこゑと思ふまで
48

朝刊を大きくひらき葡萄食ふ
49

雨音のかむさりにけり虫の宿
50

ちるさくら海あをければ海へちる


2024年4月25日 15時57分更新(随時更新中)
 

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