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 現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング

 2010年9月4日のデイリーキーワードランキング

1

干しておく蝙蝠傘の下をおもふ
2

重ね着の中に女のはだかあり
3

柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺
4

ひらひらと月光降りぬ貝割菜
5

灰色の象のかたちを見にゆかん
6

死ぬために天上帰る雁ならめ
7

逢ひたきは故人ばかりよ秋の風
8

ゆふぐれの吾を離るる白桔梗
9

冬深し柱の中の濤の音
10

あの雲に乗れば補陀落花野発
11

親よりも白き羊や今朝の秋
12

愛蔵す東籬の詩あり菊枕
13

明滅の滅はほたるの愛の闇
14

田草取り水にも疲れ出てをりぬ
15

叩かれて昼の蚊を吐く木魚哉
16

大旱の赤牛となり声となる
17

冬蜂の死にどころなく歩きけり
18

つきぬけて天上の紺曼珠沙華
19

せりせりと薄氷杖のなすままに
20

秋の川真白な石を拾ひけり
21

何が世捨人苔色の春服着て
22

杭ひとつあれば迷はず秋落暉
23

秋の夜や紅茶をくぐる銀の匙
24

生涯に何歩あゆむやいわし雲
25

形代に息吐いて山曇りけり
26

蜩やタイムカプセル埋めた場所
27

一村を動かしてゐる稲穂波
28

仏像が俯伏せに泣く花杏
29

林檎むく五重塔に刃を向けて
30

山鉾の切尖天を擽れり
31

風鈴やわが家へおろす天津風
32

秋濤や一切経のひびきあり
33

鯵鯖買う風のかたち波の町
34

ちなみぬふ陶淵明の菊枕
35

先頭はすでにまぼろし風の盆
36

いま生れし仔牛湯拭きも小春凪
37

せつせつと眼まで濡らして髪洗ふ
38

悪しく老いたり早乙女の線偸む
39

覚えなき盗人萩や暮の秋
40

あなうらのひややけき日の夜の野分
41

一月や長居をわびて俳誌燃ゆ
42

秋空を二つに断てり椎大樹
43

夕立が洗つていつた茄子をもぐ
44

手鞠唄かなしきことをうつくしく
45

つぶらなる汝が眼吻はなん露の秋
46

晩夏光ナイフとなりて家を出づ
47

父はやく死にしあと母風の盆
48

蠶屋のほつほつ消えぬ山かづら
49

本読めば本の中より虫の声
50

男根担ぎ仏壇峠越えにけり


2024年4月24日 03時52分更新(随時更新中)
 

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